更に進んだ海外のプレミアム眼内レンズ
さらに見え方を追い求める方に、プレミアム多焦点眼内レンズも挿入いたします。
選定療養の多焦点眼内レンズよりも焦点が合う部位が多いレンズや、選定療養のレンズでは対応できない強度近視の方用のレンズもございます。
やはり術後にメガネをかける頻度が減りますが、完全に眼鏡が不要になるわけではありません。
プレミアム多焦点白内障手術を取り巻く背景
自由診療は約2ヶ月間全て自己負担になります。
多焦点レンズを取り巻く諸事情として、米国ではFDA、EUヨーロッパ各国ではCEマークでの承認を受けることで複数の国や地域で幅広く使用できるようになります。
日本国内で選定療養に使用できる眼内レンズは厚生労働省の薬事承認を得なければなりませんが、それにはメーカー側に莫大な費用と時間がかかります。
故に各メーカーともに市場規模の小さい日本向けだけのために莫大な費用と時間をかけて薬事承認を通すメリットがないため、日本向けの単焦点レンズを多く扱っている米国企業(Alcon、J&J)の一部製品だけが薬事承認を取得しています。そのため、高性能な多焦点眼内レンズが「厚生労働省未承認の多焦点眼内レンズ」として自由診療で対応するしかないという事情があります。
Intensity(インテンシティー):5焦点眼内レンズ(世界初)
イスラエルのHanita Lenses社が製造した眼内レンズで、白内障手術を受ける方、及び老眼手術を受ける方向けに作られた5つの焦点(遠方、遠中、中間、中近、近方)にピントを合わせることができる5焦点眼内レンズです。現時点で世界最高峰の眼内レンズと言われております。
多焦点構造を最適化させることで、目の中に入った光を殆ど無駄にすることがありません。最高の見え方を求める人にお勧めです。乱視用レンズも最近対応しました。 自費診療になります。
Mini Well(ミニウェル):EDOF(焦点深度拡張型)*高度近視対応
イタリアのSIFI社が開発した、新しいオプティックデザインです。
多くの多焦点レンズが採用してきた構造とは違い、球面収差を利用し見える距離を連続的に延長(焦点深度拡張=EDOF)することから、別名“オールフォーカス眼内レンズ“とも呼ばれています。通常の眼内レンズ(=支えは2本)とは異なり、支えが4本ありますので、眼内レンズがより一層安定いたします。
特に遠方~中間の距離の見やすさに強みがあります。また、ハロー・グレアは他の多焦点レンズと比較しても劇的に少なく、単焦点に匹敵します。瞳孔の大きさによって遠方がやや劣ることがあります。
近方はやや弱いため、読書などで眼鏡が必要な場合があります。さらに、多焦点レンズで少ない、ローパワー(高度近視)の方にも対応するレンズ度数がありますので、多焦点レンズを諦めていた高度近視の方も挿入可能です。自費診療になります。
Acriva Trinova(アクリバトリノバ):3焦点+EDOF(焦点深度拡張型)
多焦点レンズの回折構造が、多くの多焦点レンズと異なり、切れ目を緩やかにつなげることにより、光エネルギーのロスを低減することで遠方、中間、近方の3つの焦点をもち、全てにおいて良好な視力を得ることができます。多焦点レンズ特有のハロー・グレアが、かなり少ないという特徴があります。完全オーターメイドの製品になるため、検査後オランダに発注することになります。自費診療になります。
プレミアム多焦点白内障手術の注意点
上記の通り海外発送のレンズのため、2-3週間かかり、キャンセルの場合、海外への返送料がかかります。
注意事項
*手術希望時に5万円の預り金を頂いております。キャンセル時は返還いたしません。
*手術後に眼内レンズ入れ替え摘出(=自費となります)の場合も手術費用は全額返金されません。
*眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。
*別途保護メガネ代(2000円税込み)が必要です。