IPLによる新しいドライアイ治療(当地域眼科で初導入)
日本ではドライアイ患者数が2,200万人とされ、オフィスワーカーの60%以上がドライアイまたはその疑いがあると報告されています。
女性は男性よりもドライアイに悩む割合が高く、40歳以上の調査では男性の有病率が12.5%、女性が21.6%となりました。
涙は、油層、水層、ムチン層から成り立ちます。油層は蒸発を防ぎ、脂はマイボーム腺から分泌されます。水層は目を潤し、栄養を供給
します。ムチン層は涙を目の表面にはりつけ、涙が目に乗りやすくなります。
その油を分泌しているのが、まつ毛の生え際にあるマイボーム腺です。このマイボーム腺の出口が細菌感染などによってつまると、涙の中の油分のバランスが崩れて、目が乾きやすくなったり、涙目になったり、炎症が起きたりします。これをマイボーム腺機能不全(Meibomian Gland Dysfunction, MGD:以下、MGDと略します)といいます。
ドライアイは、「涙の水分が少ないタイプ」と「涙のあぶらが足りないタイプ」があり、MGDになると「涙のあぶらが足りないタイプ」のドライアイにつながります。最近の研究では、MGDにともなう「涙のあぶらが足りないタイプ」のドライアイが、ドライアイ全体の8割以上と圧倒的に多いことがわかってきました。涙のあぶらが足りないタイプは点眼治療では改善しない場合が多いのです。そこで当院ではMGDに対する新しい治療IPLを、船橋の眼科としては初めて導入しました。
IPL治療の実際
当院では IPL治療機である 「M22」(イスラエル製)を用いて施術を行います。IPLの施術は5分~10分程度で終了します。
実はイスラエルは眼科大国であり、世界最高峰の多焦点レンズと言われているIntensity(5焦点レンズ)も開発しており、常時戦争をしている関係で軍事技術も盛んで、巷ではIPLもそのような背景から生み出されたと言われております。(*出力を上げるとレーザー兵器になる)
そのような高い技術力に裏打ちされた同機は、眼科レーザーのデファクトスタンダードと言ってもよく、よって安心して施術を受けていただけます。
- ~方法~
- ベッドに横になり両目を閉じます
- 専用のアイシールド(保護シール)を両まぶたに装着します。
- 耳のわきから頬、鼻にかけてジェルを塗ります。
- こめかみ、頬、まぶた、鼻にかけてIPLを数回照射します。
- 照射が終わったら、ジェルを拭き取ります。
検査や診察の時間が別にかかります。 ご自宅からお化粧をしないで来院してください(IPLは濃い色に反応するためです)。
施術後は日光に敏感になりますので、日焼け止めを塗ってからご帰宅いただきます。 ご自身の肌にあった 日焼け止めをご持参ください。
IPL治療の価格等
- ドライアイ・マイボーム腺機能不全 に対するIPL治療は、健康保険適応外のため自由診療です。
- 当面の間、導入期間として下記の特別価格で提供させていただきます。少しでも多くの方に効果を実感していただきたく、他と比較してもかなりお安いのではと思います。
- IPLは標準で4回すると効果を実感できるとされております。
- IPL治療費 (検査代、診察代込) 1回 5,000円(税込)
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4回セット 15,000円(税込)
IPL治療の適応のない方
IPL治療は光治療です。以下の方は施術できません。
- *妊娠中、授乳中の方
- *糖尿病、アルコール中毒の方 *日焼けをしている方、する予定の方*紫外線アレルギーなど光に対するアレルギー(光線過敏症)がある方
- *光感受性を高める薬を内服・外用している方 *スキンタイプVIの方(肌が暗褐色) *ケロイドになりやすい方
- *てんかん発作の既往がある方
- *血液凝固能に異常がある方、免疫抑制剤を服用している方
- *前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往歴がある方
- *眼疾患の急性炎症の時期
- *18歳以下