こんにちは!
本日は純粋な白内障手術が7件とやや少なめでしたが、みなさん無事に終わりました。
早速全員にお電話しましたが、痛みもないとのことですので、明日の診察が楽しみです!
ホームページの引っ越しで、更新が遅くなりましたが、先週も、そのまえに引き続いて、眼内レンズの強膜内固定を行わせていただきました。
時期もあるのかもしれませんが、開業医で、これだけ毎週のようにレンズの強膜内固定という特殊な手術を行わせていただいているのは、おそらく船橋では当院だけではないかと思います。
患者さんの承諾が取れましたので、概要を述べさせていただきたいと思います。
近くの総合病院から、眼内レンズが脱臼して、眼底に落ちそうとのことで、患者さんを紹介いただきました。
拝見すると、挿入されていた眼内レンズが、夕日のように眼底に沈みそうになっておりました。
(画面に見える白いものは、他院で行った前回の手術で、残存した皮質やその他の付着物です)
患者さんも、少し前から、体の体制を変えると見えたり見えなかったりと、急におかしくなったとおっしゃっておりました。
少し体制を変えて、写真撮影させていただくと、、、、
完全にチン小帯という、眼内レンズを支えている、住宅でいうと基礎の部分がすべてなくなっており、眼底にレンズがまるごと落下しておりました。
このまま放置すると、網膜を損傷したり、また炎症が出てきても困りますので、速やかに手術を計画いたしました。
前回の強膜内固定と違うところは、眼内レンズが眼底に落ちているので、取り出さないといけないという、ひと手間が加わるところです。
眼底をみると、アクリルレンズが挿入されておりましたので、切断して、小切開で処理することとしました。
硝子体カッターで硝子体を十分に郭清した後に、IOLを眼底から持ち上げて前房に引き出します。
ここでポイントですが、昔はレンズを完全に2つに切断しておりましたが、硝子体がない場合、切断したレンズが再落下することがありますので、レンズに半分ほど切れ込みを入れて、一塊として取り出します。
取り出した後は、いつもの強膜内固定を行います。
手術時間は37分と、入院しなくても手術ができる範囲で、
術後、レンズはきれいに中央固定されており、約一週間後で、早くも矯正視力0.8を得ることができました。
このような、レンズ落下することはそうそうあるわけではありません。
が、、、
日帰り白内障を行なわせていただいている眼科として、眼底の処理ができれば、ふつうは開業医では困難な難症例にも対応できるようになります。
この一年でスタッフも、自分も精進したので、手術に関して隙がない眼科になりつつあると感じております。
これからも、皆さんを笑顔にできるように、勉強を怠らず、精進しようと思っております。