こんにちは!寒い日が続きまして、明日は雪が降るかもとのことで、お出かけの際はお気をつけください!
本日は、白内障手術10件(選定療養多焦点レンズが一眼)と、眼内レンズ落下のIOL摘出交換強膜内固定1件の計11件の手術を施行させていただきました。
硝子体手術の患者さんは若い方で、後部硝子体がなかなか剥がれずに苦労しましたが、以前述べさせていただいた、レンズを摘出する新しいデバイスなども活用させていただいて、皆さん無事に終わりました。
新白内障ガイダンスシステムのアルゴスの運用も、スタッフのみんなのおかげをもちまして、かなりなれてきました!
コンピューターがデータをどんどん吸収して日々賢くなっていくのを感じる今日このごろです。自分の子供が成長していくような感じで見ていて可愛くなってきました。
以前より、何よりも患者様の安全を最大に考えることを一番に考えて行動して行くように常々みんなには申し伝えておりますが、手始めとして手術用蓄電池システムを導入いたしました。
この地域は、以前より停電が多い気がいたしまして、実際2019年の台風15号では、千葉県内のゴルフ練習場のポールが倒れ住宅がなぎ倒され、また県南部を中心に長期の停電が発生いたしました。
特に手術中など、途中で中断することが難しい場合などは、最低でも、手術施行中の患者様だけでも安全に終了できるようにするシステムを作るのは、医療者として当然の責務かと思います。
これはただのDC/ACインバータ付きの蓄電池ですので、このままでは停電時などにいちいち起動してコンセントにつないでetc、、、
そんなことをしている間にシステムがダウンしてしまいます。そこで、切替器を導入してUPS相当のシステムを構築いたしました。(いわゆる常時商用電源供給方式です)
2000w/hもの大電源ですので、停電してから少なくとも一時間以上手術が続けることができます。
通常 電源異常時
(GSユアサインフラシステム様のHPより)
当院のスペースの問題上、コンパクトで、かつシステムが単純なので故障に強いこの方式を採用いたしました。
ただ、切替時に0.01秒以下の瞬断(=一瞬停電すること)が発生いたします。ただ、最近のパソコンや医療システムは大容量のコンデンサを搭載しており、その程度の瞬断では問題がないことが多く、実際試験をいたしましたが実用上、全く問題ありませんでした。
また、患者様やスタッフ用に、災害が起こったときの非常電源としても活用できます。大きな病院では当たり前のようについている非常電源なのですが、クリニックや中小の医院ではないところも多いのです。
これで、一つ手術の不安がとれました。なにかがあってからでは遅いので、日頃の備えをきちんと行って今年も頑張ってまいります。何卒よろしくお願いいたします。