こんにちは。暑い日がつづきますが皆様元気でしょうか? 千葉県船橋市のなつみだい眼科です。
この度当院では、瞳孔を開くための点眼(散瞳)をしなくても、今までの眼底カメラよりかなり広範囲かつ鮮明な眼底画像を撮影することができる
「Mirante(ミランテ)」を新しく導入しました。
最近の研究ではドライアイの症状を訴える患者様の多くはマイボーム線機能不全(MGD)であることが明らかになりました。
なつみだい眼科では、従来型のドライアイ治療=なんとなく点眼の使用という治療方針だけではなく、マイボーム機能不全、ドライアイの患者様に正確な治療ができる、新しいレーザー装置 「M22」を使用し、ドライアイ改善にむけて治療をおこなっていきます。
一般的にIPLの治療は、一回 1万円程度、1クール(4回)で3~4万円かかりますが、
導入キャンペーンとしてお安く提供できる用意をととのえておりますので、詳しくは医師・スタッフにお尋ねください。
さらに
来月より、シミや肝斑の治療の開始を予定しております。今後にご期待くださいませ!
お久しぶりです! いつものごとく更新が滞り申し訳ございません!
少し前から、自動販売機を設置しております。
「なつみだい眼科のこそこそ噂話」では
この自動販売機、一般的な価格よりも安いと評判です。
当院、これで儲ける気はさらさらございませんので、価格を抑え、低価格で皆様に美味しい飲料を飲んできただきたいです。
何卒ご利用くださいませ!!
こんにちは!
昨日も11人の患者様を手術させていただきまして、そのうちの半数近くの5名が多焦点眼内レンズでした。
PanOptix (Alcon) 3名
Vivity (Alcon) 1名
Synergy(AMO) 1名
され、グレア・ハローも軽減され、自然な見え方に近づいていると感じております。一人でも多くの患者様に、老眼が治る快適さを共有できたらと思います。
ところで、本日のお題である、新しい仲間なのですが
クラスBオートクレーブです
オートクレーブと言ってもなんのことやらと思いますが、超ざっくり申しますと、手術器具を消毒(滅菌と言います)する、巨大電気圧力鍋です。
クラスBとはなんぞやということなのですが、
クラスN:通常の医院で行われる滅菌方法。蒸気と空気の重量の違いを利用して缶体内から空気を除去します。
クラスS:滅菌前の1回、真空状態を作り、高圧蒸気滅菌を行う機器です。
クラスB:滅菌前、乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる種類や形状の被滅菌物を滅菌します。
このように、クラスBという滅菌レベルは、世界で最も厳しいヨーロッパの滅菌基準です。当院では、このクラスBの滅菌システムを新たに導入しました。
眼科では非常に繊細な機器も多く、まだあまり馴染みがないクラスB滅菌ですが、当院は患者様の感染防御を一番に考えておりまして、いち早く最上級の滅菌器を導入いたしました。
いままでは水道水で良かったものが、専用の精製水を使用するなどコストも掛かる機器ですが、なによりも患者様のためを考え、見えないところにもコストを掛けるのが、医療者としての責任と考えております。今後とも清潔に最大限の注意を払い手術を施行させていただきます。
クラレオンビビティ(Clareon Vivity)は、ALCON社が開発した新しい非回折型のEDOF(焦点深度拡張型)の多焦点眼内レンズです。
多焦点レンズはレンズ価格が高いのがネックですが、当院はなるべく多くの患者様に、眼鏡に頼らない体験をしていただきたいため、価格を抑えております。アルコン社のレンズは少し前にアクリソフ素材から、より透明度の高いクラレオン素材に変わりましたが、当院では引き続き以前と同価格で提供させていただいております。
アメリカでは、2020年から発売・使用されていましたが日本国内でも厚生省に承認され、取扱いが可能になりました。
当院は、多焦点白内障手術が千葉県の施設の中でも多いのが特徴で(昨年は約100例使用)当院では2023年6月現在、千葉県の施設の中でもいち早く、Vivityが使用可能となりました。
先行する波面と遅延する波面が同時に協調的に動くことで、連続的に焦点を拡張する技術が搭載されております。
従来の回折型レンズと全く異なる発想で作られたレンズで、他焦点レンズ特有のグレア・ハローがほぼなく、単焦点レンズ同様に抑えられております。
コントラスト感度の低下がほぼありませんので、スポーツをする方や、夜間の運転など、または写真家の方、絵画を趣味とされる方などが特に向いております。
クラレオンビビティは、選定医療適応の眼内レンズです。レンズ代金はパンオプティクスと同じとなります。(レンズ代26万円税込み)
ご検討・ご相談を希望される方は当院へお問い合わせください。
こんにちは!
花粉がかなり飛んでおりますが、皆様痒い眼で頑張っておられるのではないでしょうか?
当院では、花粉症の目薬並びに内服等も、ご希望があれば処方できる範囲でお出しすることができますので、もし辛いようでしたら、一般的にスギ花粉は桜が咲く頃に終わることが多いですので、我慢せずにお薬を上手に使うと、心安らかに過ごせます!
追加のお知らせですが、
当院では、基本的にコンタクトレンズ処方はいたしておりません。また、昨今の情勢と原材料の値上げで、供給が滞っている物品も出始めております。
大変申し訳ないのですが、やむにやまれず、3月1日より価格改定させていただき、ほぼすべての物品を1品目に付き、100円~200円の幅で値上げさせていただきます。
例外として、多焦点レンズや、黄斑変性用のサプリメントはなんとか価格を据え置きできそうですが、今後の情勢によっては変わるかもしれませんので何卒よろしくお願い致します。
めっきり寒くなりました。まだまだ春は先のようで、今年は花粉も猛威を振るっているそうです。
家に入る前にコートを脱ぐ、コンタクトは早めに外す、ないし花粉がついても捨ててもいいワンデーなどにこの時期だけ変更するなど、早めの対策が大事かと思います。
実は、その日まで忘れていたのですが、いつもお疲れ気味な院長へ、スタッフさんから愛のある???恒例のチョコの日ですが、年々大喜利大会の要素が増えてきております、、、、
風邪薬や、胃腸薬、便秘に聞きそうな薬と栄養ドリンクとコーヒーの数々、、、。これ全部チョコなんです!!びっくり(^o^) 真ん中の哺乳瓶は何でしょうか、、、?
とりあえず、これで寒い冬も越せそうです。このおかげか、今週も手術13人、無事に終えることができました、、、。
今後とも体調には万全を尽くして頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。
話は変わりますが、世界で行くべき街に、ロンドンに次いで、なんと二位に盛岡市が選ばれたそうです!凄いですね!!
むかしむかし、あるとことろで、私はバイク(といっても原付二種)のツーリングにハマっていた時期かあります。
排気量150ccのバイクでしたので、すべて一般道で、はるばる関東から東北、さらに北海道に向かっていたところ、バイクの調子が悪くなり急遽盛岡に立ち寄ったことがありました。
そのとき助けていただいた皆さんの顔・顔・顔、、、温かい思いやり、また、1杯のジャージャー麺が、涙が出るほど美味しかったのを覚えておりまして、いい人・いい街!!という印象を持っておりましたので本当に嬉しいです。
これからも人のためになる仕事を頑張ろうと、心を新たにしたところです。
先週から手術初めでしたが、年明け最初の手術の報告になります。
本日は白内障10件(そのうち多焦点白内障が5件 手術の半分が多焦点の方でした)+硝子体手術1件(黄斑前膜)
いつも通り、すべて問題なく終わりました。
自分は数年前から新しくなった、多焦点レンズが術後の見え方もよく、以前の他焦点レンズに比較して完璧とは言えないものの、グレア・ハローも抑制されており、余裕があればすべての患者様にこの素晴らしい視覚体験を味わっていただきたいと思うところであります。
確かに多焦点レンズは、高いもので色々含めて、片眼でざっくり30万円ほど致しますが、コロナ禍のマスク生活で、眼鏡でマスクが曇ったり、遠近メガネも高いものでは10万円を下らないものも多いと伺います。
冬の八幡平・岩手山
眼がみえるということには値段は付けられません。地震や災害が多い日本で、緊急時に、メガネに頼らなくても動けるとかなり違うのではないかと思います!
よく見える眼で、ぜひ東北地方、特に盛岡で、ジャージャー麺・わんこそば・盛岡冷麺を食べてみてくださいね!
鏡開きも終わりまして、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
実は当院に先月、手術の精度を高める、新しい強力な相棒がやってまいりました。
CASIA 2
(カシア ツー)
これが何なのかといいますと、今までの白内障手術装置(OA-2000)に連動して、最適な人工レンズ度数を教えてくれたり、手術時の前房といいまして、白内障手術をする際のスペースが十分にあるかどうかということを示唆してくれる、手術精度をさらに高める新しいパートナーです。
当院は一つの目的=白内障解析に3つの装置を保有しております。
①OA-2000(TOMEY)
②Argos (Alcon)
③CASIA2 (TOMEY)
ついに、一般的に市場に出回っている白内障解析装置ほとんどを手中におさめました。
白内障手術解析装置は、通常一台で問題ありません。この地域で、これほど解析装置を保有している眼科は2023年1月現在ありません。また、たくさん装置があるからと言って、白内障のレンズ選定に当たっての患者様負担が増えるわけでもありません。
そこまで一見無駄なコストを、なぜかけるのか、、、?
疑問の声をお持ちの方も多いと思いますが、一人の人間よりも、3人よれば文殊の知恵といいますか、
戦国時代の武将であり、中国地方の覇者に君臨した毛利元就が、長男・隆元、次男・元春、三男・隆景に与えた教訓が有名な「三矢の訓」です。
3兄弟に1本ずつ矢を持たせて、
「1本なら簡単に折れてしまうが、3本束ねれば簡単には折ることはできない。3本の矢のように3人が力を合わせれば
毛利は安泰なのだ」と一家の結束を誓わせたとのことでした。
これは、大事な教訓で、特に重要なことは一人で決めるよりも複数人集まって決定したほうが、安心・安全なのですよと言っているように聞こえます。
長くなりましたが、何よりも患者様に満足していただける、開院当初からの志を今年も貫いて頑張ってまいりますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは! 久しぶりの更新となりました。
本日も白内障手術9件、硝子体手術1件(黄斑前膜)、緑内障手術1件無事に終わりました。
手術前の検査について、患者さんから、たかだか5分前後の手術に、なぜたくさん検査が必要なのですか?と聞かれることがございます。
保険診療の原資は皆様の貴重な保険料ですので、無駄にすることはできません。その枠組みで、手術前の検査については請求できる検査が決まっており、何回検査しても無限に負担が発生するわけではなく、むしろ手術時に必ず必要な検査と考えられるものでも、ローカルルール(地域差があります)により、算定してはならない(とされている)検査もあり、その場合は無償で検査を行っております。
以下のようにたくさんの検査がありますが、眼軸長測定に代表される術前検査は、手術前検査で1回しか患者様負担が発生しませんが、当院では最低2回検査を行っております。(2回目以降は請求できません)また、当院では2社の異なる眼軸長測定器を使用して精度を高めております。これももちろん追加料金はかかりません。
測定器は一つでも手術は可能です。眼軸長など大事な検査も1回までしか認められていません。コストを時間を掛けて、なんでそこまで回りくどいことをするのでしょうか?
なぜか、、、、それはひとえに術後の満足度、精度を上げたいからにほかなりません!
手術前の検査には、簡単に言うと以下のものがあります。
白内障手術を実施するため(眼内レンズ選定)に必要となる眼軸長(角膜から網膜までの長さ)を測定する検査です。以前は、点眼麻酔を行い直接角膜に触れて超音波を使って測定しておりましたが、白内障の手術に必要な眼軸長(眼の長さ)や角膜の丸みや前房深度、水晶体厚みなど多くの部分の測定を目に触れることなく一度に測定します。
白内障手術に必要とされる眼軸長を含む生体計測結果のデータは、手術計画作成機能に自動で取り込まれます。
乱視管理ツールや眼内レンズ(人工の水晶体)度数の計算式などが搭載されており、眼内レンズや軸(眼内レンズを挿入する角度)などを全世界中のレンズデータ(=ビッグデータ)をもとにして自動的に決定することができます。
データは手術室に送信され、顕微鏡の上に角膜の切開位置、眼内レンズの軸や固定位置などが目の上に表示されます。
(手術をしている私には、スーパーサイヤ人のスカウターのようなもので患者様のデータが顕微鏡に浮かび上がってきます。とはいうものの、分からない方ごめんなさい、、、、)
手術時には術前に撮影した眼球データを手術顕微鏡に取り込む事ができ、正確に乱視軸を決定できます。
この検査は、視力がよくても、まぶしいやかすむなど、視力には出て来ない見え方の変化を定量する機械です。
意外と視力が1.0でよくても、見えづらいという方は多いのです。手術が本当に必要かどうかを見極める装置です。
角膜の表面と裏側のカーブ、厚み、凸凹などの状態、乱視の有無などを詳しく調べる検査です。白内障手術で入れる人工の眼内レンズの形状を適切に選ぶために、必要な検査です。
眼の屈折度数(近視・遠視・乱視など)と角膜(くろめ)の曲率半径(丸みの程度)を赤外線を用いて測定します。また角膜の精密な形状を測定や、空気を用いた眼圧の測定も行えます。1台で多くの測定ができる最新複合器です。
角膜内皮細胞は角膜を透明に保つ役割を持っています。この内皮細胞は、一度減ってしまうと増えることがないため、内皮細胞が少ない場合には手術方法に注意が必要になります。
術後も減少することがあり、継続的な観察が必要で、白内障手術前後に不可欠な検査と言えます。
基本中の基本の検査です。矯正した視力検査でも視力が上がらなければ白内障の可能性があります。
細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)は、細い光で眼球を照らして顕微鏡で拡大し、水晶体の濁りを確認します。
視力障害の原因は緑内障である可能性もあります。眼圧が高ければ緑内障が疑われますので確かめます。非接触で、目に圧縮空気を吹き付けて測定します。
白内障以外の病気がないか網膜の状態を調べる検査です。瞳孔を目薬で広げてから眼底カメラで目の奥にある網膜を調べます。
当院ではミランテという特殊な広角眼底撮影装置を導入しており、毎回必ずしも瞳孔を広げなくても検査が可能です。
上記のように、たかだか数分の手術と思われるかもしれませんが、上記のようにしっかり準備をして臨んでおりまして、一例一例真摯に取り組んでおります。
いままでも、これからも、なによりも患者様に喜んでいただけるように、最高を目指して前進するなつみだい眼科を、何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは。季節の変わり目で体調を崩す人が多い中、みなさまいかがお過ごしでしょうか?ちなみに最近自分は肩が痛いです。この歳で50肩でしょうか、、、。
ところで、今月から使用できるようになった、加齢黄斑変性・糖尿病網膜症に対する新しい新薬を早速使用させていただきましたのでレポートします。船橋では当院が初導入とのことです。
加齢黄斑変性とは、モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気のことです。私たちはモノを見るときに、目の中に入ってきた光を網膜という組織で刺激として受け取り、その信号を脳に送るために視神経に伝達します。その網膜の中心部分が黄斑です。(参天製薬のウェブサイトからの出典)
黄斑が変化すると、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力が低下するなどの症状が出ます。加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、失明を引き起こす病気として注意が必要です。
今まで従来の抗体薬を使用してきましたが、なかなか黄斑部の浮腫が取れずに苦労していた方なのですが、今回バビースモという新薬が出ましたので、切り替えてみました。
バビースモ(一般名:ファリシマブ)は、CrossMAb技術aを用いて創製された眼科領域初のヒト化バイスペシフィックIgG1抗体で、VEGF-Aと結合する抗VEGF-A FabとAng-2と結合する抗Ang-2 Fabが同一分子内に存在します1,2)。
難しいことが書いてありますが、下の図のように、バビースモという抗体薬は以下のようにY字型をしており、
①従来薬では、右側のVEGFしか阻害できなかったのが、左側のAng-2も阻害できる、ダブルアクション抗体なので効果の増強が期待できるところです。
②外国の薬がほとんどの抗体薬で、日本の製薬会社が開発したというのも大きいです。
(VEGF・Ang-2ともに阻害することで加齢黄斑変性などの症状の改善に繋がります)
当院での自験例です。黄斑部の断層写真ですが、どこが異常かおかわりになりますでしょうか?
黄色まるで囲んだところが本当は着地していないといけないのですが、網膜が浮いてしまっています。これが今までは複数回注射してもなかなか治りませんでした。
バビースモ注射一日後ですが、、、なんとなんと!
くっついています!驚きです。見え方も良いとのことで、引き続き経過を見させていただこうと思います。
まだまだ評価はこれからですが、少なくとも難治性の加齢黄斑変性などに、一筋の光明が見えたような気がいたします。日本の技術力も落ちぶれたと言われておりますが、このままずるずると外国に負けるわけには行きません!皆様一緒に頑張っていきましょう!
コロナもすこし落ち着きつつあり、本日は千葉県民の日とのことで、学校などすべて休校でお子様が多く、少々おまたせしてご迷惑をおかけいたしました。
全国的に人口が減っているにも関わらず、船橋は人口が増えている稀な地域で、お子さんが元気すぎて大変なところもありますが、日本の将来を担う金の卵たちなので、とてもやりがいをもって診療させていただいております。
先日手術した患者さんから面白いことをきいたのですが、当院は白内障手術にて乱視を極力低減することに重点をおいており、「アルゴス」という船橋にはここだけしか導入していない手術装置を導入しているのですが(下図)
手術している自分の左眼に、スーパーサイヤ人のスカウターのようなものがついており、なんでも見えます(鳥山明先生のドラゴンボールがわからない人ごめんなさい!)
そのスカウターでわかるのは「敵の戦闘力100 雑魚め、、、?」云々ではなく、「患者〇〇様 乱視軸角度 〇〇度」という、ビジュアルデータなのですが、乱視軸とコンピュターの線が合致したときにマークが一致するのですが、そのときに自分は「うん、すばらしい」とおもわずつぶやくクセがあるみたいで、術後患者さんから
先生が「素晴らしい」といった瞬間に、ダブって見えていた照明がくっきり見えました!
とのことで、こちらからは患者様からの見え方はわからないのですが、手術中でも乱視矯正がされているのが、患者様からは見えているんですね!と感心いたしました。
手術が増えてきまして、待ちが2ヶ月近くになっておりますので、来月から手術枠を増枠してフル対応いたします。
免許更新などお急ぎの方はご連絡ください。可能な限り対応させていただきます。
今後とも宜しくお願い致します。
さて、投稿をさぼっておりましたので、楽しく書いております。深夜一時。
このブログの基本的概念として「どうせ誰も見ていない」というのが開業当初からございまして、好きなとき、時間に、本当に好き勝手書いておりますが、たまに愛読者の方がいらっしゃいまして、
「せんせ~、最近サボっているでしょ~、見てますよ!」
といわれ、冷や汗をかいているこの頃です。さて手術の動画2連続なのですが、以前紹介した『緑内障があって、白内障が手術できない!?ーアイステント手術』
でも述べさせていただいたように、、、
眼の排水口が詰まるのが緑内障なので、ようはそこにパイプを差し込んで、抜けをよくするような新しい手術なのです。
車でいうと、マフラーを一本から二本にして、排気ガスの抜けをよくするような感じです。
以下動画です
動画の最後の方に、細いパイプを眼の赤い血管が見えるところに挿入しているのがおわかりになるでしょうか?多少出血がありますが、これは正確に排水溝(シュレム管)に挿入できている証拠であり問題ありません。
マイクロフックと言って、この線維柱帯を切開してしまう術式もありますが、術後の出血が多く、視力の出がやや遅い欠点があり、この手術方法はそれを改善した良いツールではないかと思います。
一般的に、緑内障点眼を一本なくすことができるくらいの効果があるとのことです。点眼薬もチリも積もれば、、、それなりのコストもかかります。
白内障手術と同時にできるマイクロフックやこのドレーン手術は非常におすすめできる良いツールではないかと思います。
こんにちはこんにちは!
すみませんすみません。寝てたわけではありませんが、何かと忙しくしており、更新が滞ってしまいました。千葉県船橋のなつみだい眼科はスタッフ一同みんなげんきです。
ところで、最近住みたい街ランキング2022がリクルート社から発表されまして、なんとなんとわが町「船橋」は、15位となりまして前回より大幅にジャンプアップいたしました。
船橋は大型のショッピングモールも多く、それでいて公園も多く、東京方面にも30分以内で行けるという絶好の立地で、住んでいて心地いい街だと感じております。
最近も大型のマンションがつぎつぎと建設され、テレワークも定着し、オフィスに必ずしも毎日出社しなくて良くなったなどの理由から、流入される方がとても多いのだとか。人口が減少している自治体がほとんどの中、かなり健闘している船橋、これからも応援したいです。
前置きがながくなりましたが、手術に関して先月は白内障手術が多く、余裕を持った状態で一日12件前後の手術を丁寧にさせていただいております。
月が変わって、今週ですがかなり難解な手術の方を経験したので共有したいと思います。
まずは、超難症例白内障の患者様です。まずは見ていただければと思います、、、(心臓の弱い方ご遠慮ください)
最初、CCCといって、専用の鉗子にて人工レンズを入れる入り口を作るのですが、この方は、以前緑内障のレーザー治療を受けていらっしゃったこともあり、白内障を支える糸が今にも切れそうなとても弱いのでした、、、、。この時点で私の心拍数はやや上昇、、、。
当院は硝子体手術が可能ですので、あっさり硝子体手術に切り替えて、人工レンズを強膜内固定することも一時考えましたが、硝子体手術になると時間も長くなり、患者様負担も増えるので、なんとかならないかと考えて、白内障の基礎を支える特殊な器具を使用して、何事もなかったかのように無事に終えることができました。
なかなか難しいのですが、白内障をお家の建て替えに置き換えて考えてみましょう!
通常の白内障手術は、図のように、古い家=(濁った白内障)を基礎を残して取り除き、新しい家=(レンズ)を乗せるイメージです。
しかししかし、加齢や病気で基礎が弱くなっていたりした場合は、古い家=(濁った白内障)を、ショベルカー=(手術装置)で壊している間に基礎ごと傾いてしまうことがあります。
そうすると、下図のように一度基礎ごときれいに更地にして、もう一度基礎から作り直さないといけません。
一度一戸建てのお家を建てられた方なら、すでにおわかりかと思われますが、家というものは、基礎工事がほぼ全てというほど時間がかかり、コンクリートを注入して、ベトンが乾いて基礎ができるまで、最低でも1ヶ月くらいかかり、その割に上モノが建つのは数日のことが多いようでして、いかに基礎が大事かということがよくわかります。
どんなきれいなお家でも基礎が傾いていては住めません!!
ですので、手術で一度基礎をすべて取り払ってしまうと、もう一度基礎からやり直しなので手術の時間がとてもかかってしまって患者様の負担となるのです。
ですので、以下のような装置を使用して基礎を支えながら手術をしました。
その結果、特に手術終了時も基礎が十分に使用できそうでしたので、通常通りレンズを定位置に入れて手術終了といたしました。ヨカッタヨカッタ!!
簡単なようですが、意外と症例数をこなしていないとこのような手術は難しいです。
どんな状況でも、予測できる事態にも適切に対応できるように落ち着いて対応できるクリニックを目指しておりますので、今後とも宜しくお願い致します。
こんにちは!寒い日が続きまして、明日は雪が降るかもとのことで、お出かけの際はお気をつけください!
本日は、白内障手術10件(選定療養多焦点レンズが一眼)と、眼内レンズ落下のIOL摘出交換強膜内固定1件の計11件の手術を施行させていただきました。
硝子体手術の患者さんは若い方で、後部硝子体がなかなか剥がれずに苦労しましたが、以前述べさせていただいた、レンズを摘出する新しいデバイスなども活用させていただいて、皆さん無事に終わりました。
新白内障ガイダンスシステムのアルゴスの運用も、スタッフのみんなのおかげをもちまして、かなりなれてきました!
コンピューターがデータをどんどん吸収して日々賢くなっていくのを感じる今日このごろです。自分の子供が成長していくような感じで見ていて可愛くなってきました。
以前より、何よりも患者様の安全を最大に考えることを一番に考えて行動して行くように常々みんなには申し伝えておりますが、手始めとして手術用蓄電池システムを導入いたしました。
この地域は、以前より停電が多い気がいたしまして、実際2019年の台風15号では、千葉県内のゴルフ練習場のポールが倒れ住宅がなぎ倒され、また県南部を中心に長期の停電が発生いたしました。
特に手術中など、途中で中断することが難しい場合などは、最低でも、手術施行中の患者様だけでも安全に終了できるようにするシステムを作るのは、医療者として当然の責務かと思います。
これはただのDC/ACインバータ付きの蓄電池ですので、このままでは停電時などにいちいち起動してコンセントにつないでetc、、、
そんなことをしている間にシステムがダウンしてしまいます。そこで、切替器を導入してUPS相当のシステムを構築いたしました。(いわゆる常時商用電源供給方式です)
2000w/hもの大電源ですので、停電してから少なくとも一時間以上手術が続けることができます。
通常 電源異常時
(GSユアサインフラシステム様のHPより)
当院のスペースの問題上、コンパクトで、かつシステムが単純なので故障に強いこの方式を採用いたしました。
ただ、切替時に0.01秒以下の瞬断(=一瞬停電すること)が発生いたします。ただ、最近のパソコンや医療システムは大容量のコンデンサを搭載しており、その程度の瞬断では問題がないことが多く、実際試験をいたしましたが実用上、全く問題ありませんでした。
また、患者様やスタッフ用に、災害が起こったときの非常電源としても活用できます。大きな病院では当たり前のようについている非常電源なのですが、クリニックや中小の医院ではないところも多いのです。
これで、一つ手術の不安がとれました。なにかがあってからでは遅いので、日頃の備えをきちんと行って今年も頑張ってまいります。何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは!!
久しぶりの大雪で、首都圏はもとより千葉県の道路も本日は大変なことになっております。
当院の前も朝はこんな感じでした。
ただ、嬉しいことに、スタッフさんが、院長が言う前に、患者さんが危ないからと、病院入口の出入りするところの氷をスコップを使って、寒い中必死に頑張ってくれたおかげで、入り口が通りやすくなりまして、(赤丸)本当に感謝しか無いです。
日頃から、まず患者様に喜んでいただくことを第一に行動しましょうと常々心がけていることが実践できていることを本当に嬉しく思います。ただただありがとうございます。
雪かき隊で人員を裂きましたのと、午後に患者様が集中いたしましたので、本日はいつもより検査・処置でおまたせすることがございまして誠に申し訳ございませんでした。何よりも病院にいらっしゃる方すべての安全を優先してのことですので、ご容赦いただけると幸いです。
おかげさまで、本日もいつもと変わらず多数の患者様と笑顔でお会いして、事故なくお帰りいただくことができました。明日もなつみだいファミリー一同、笑顔でお待ちしておりますので何卒よろしくお願いいたします!!
こんにちは!寒い日が続きますが、お元気しておられますか?
なつみだい眼科ファミリーは皆さん元気で、本日より年始め業務開始でした。年始めで本日は患者さんが集中いたしましたので、いつもよりお待たせしてしまい、大変申し訳ございません。今年も何卒よろしくお願いいたします。
本日は手術はじめで、白内障手術9件(多焦点白内障1件・乱視矯正白内障4件)+硝子体手術(黄斑前膜)1件を行いました。
たった2週間といえども久しぶりに手術装置を使うときには、ちゃんと動いてくれるか心配で、毎回手術装置と顕微鏡にお祈りをして手術を施行しておりまして、その甲斐あってか?今日も無事に何事もなく手術を終えることができました。
昨年の手術記録をまとめまして、トップページをアップデートいたしました。
白内障400件超、硝子体手術30件超、手術を開始して2年半ですが、患者さんはもとよりスタッフの皆さん、いろんな支えてくださる会社の皆様のおかげで、たくさんの方に手術等で喜んでいただける眼科に成長しつつあります。
今年度は公益性を高め、その分を皆さんに還元できるように法人化も検討しております。また、視力向上のために、新しい手術も開始する予定です。
今年も皆さんの笑顔のために一同がんばりますので、何卒よろしくお願いいたします!!
急にさむくなってきました!クリスマスは各地で大雪で、久しぶりにホワイト・クリスマスになるかもですね!関東の人は、少し雪が降るととても珍しいので楽しみ~!という方もいらっしゃいますが、、、
その昔、北国に住んでいた自分にとっては、雪は敵以外の何物でもなく、出勤するときに、雪がこんもり積もった駐車場のなかから、白いお饅頭のように駐車場に並んでいる車の中から、自分の車を探すところから一日が始まったり、玄関から出るのに腰まで雪が積もっているので、備え付けの円匙(スコップ)で道を作るところから頑張ったりと、これが墓穴を掘るということなのかと毎日感動しながら円匙で雪掘りしていたことを考えると、雪国の暮らしは苦労が耐えないものです。
ところで、今週火曜日は手術納めで、かなり少なめの7件の白内障手術を丁寧にさせていただきまして、皆さん無事に終わりました。終わりにみんなで掃除をして、一年間、支えてくれた手術室をピカピカにして、終了といたしました。
件数は少ないですが、とても充実した手術で、多焦点白内障が3件、他院で行った多焦点レンズの眼内レンズ入れ替えが1件、成熟白内障(難症例)が1件、通常の白内障が2件とむしろ多焦点白内障が多いです。
当院は、開業してもうすぐ3年ですが、おかげさまで千葉県の中で、多焦点眼内レンズの手術数は上位に入るようになってまいりました。
数年前までは、多焦点眼内レンズなどは、グレア・ハローがとんでもなく酷く、それに忍耐強く耐えることができる人のみができる手術でしたが、この数年で大幅に改良が進み、今ではほぼすべての人におすすめできるレンズとなっております。
ただ、本日も多焦点眼内レンズから単焦点眼内レンズへの入れ替えがありましたが、向いている方とそうでない方は存在いたします。
当院では検査技師・看護師さんからの問診と、院長との両方の問診を突き合わせて、向き不向きを判定するようにいたしております。3人よれば文殊の知恵といいますか、一人では考えつかないことが皆の意見を集めるとでてきまして、重要なことを決めるのは合議制が大事だと思っております。
来年からは、更に性能の高まった、自由診療の5焦点眼内レンズや3焦点EDOFレンズも本格的に動き出します。何よりも見えるということには値段は付けられないと思いますので、これからもより良いもの、ことを患者さん一人ひとりに喜んでいただけるように頑張ってまいります。
こんにちは!
めっきり寒くなりまして師走とはよく言ったもので、本当に忙しく走り回る日がつづいておりますが、皆様お元気でしょうか?
なつみだい眼科ファミリーは、院長以下、スタッフさんみんな、それぞれの職責を立派にはたして、いつも元気に笑顔で頑張っております。心強い限りです。
毎週のように手術をしていまして、最近報告を忘れていたのですが、本日も13人の患者さんを手術させていただきました。
そのうち、多焦点眼内レンズの方が2名いらっしゃいました。
数年前までは、手術患者さんが100人いたら1人いるかどうかという多焦点レンズでしたが、最近多焦点白内障も数年前とは飛躍的に性能が上がり、2焦点が3焦点、さらに5焦点と進化していっております。最近は100人に10人くらいの割合で多焦点レンズを挿入させていただいております。
千葉県内で2件目に導入した、多焦点眼内レンズを挿入するときに今後必須となるであろうガイダンスシステムの面目躍如といったところです。
レーシックをされていても、強度近視でも、眼底疾患があってもそれを考慮して自動的に答えを出してくれますので、本当に導入してよかったのと、安心して手術をすることができるようになりました。
焦点の数が増えれば増えるほど、見え方の違和感が少なくなります。車でいうと、昔の3速オートマより、6速、最近は10速オートマの車があるそうで、やはり一般的に変速の段数が多い方が乗り心地もよくスムーズに運転できますよね?
多焦点レンズにも同じようなことが言えます。海外に比較して日本の眼内レンズ市場(多焦点)は大きくないので、選定療養といえども使えるレンズが限られているのは残念なところなのですが、自由診療になりますが、海外の最新5焦点レンズがでてきており、とても評判を集めております。当院でも少し前に自由診療レンズの取扱をはじめ、実際手術させていただいたところ非常に有効で、これなら患者様に満足していただけるという確信を持っております。
もちろん、術後暗いところでやや眩しくなることや、選定療養のレンズもそうですが、特に自由診療のレンズは海外からの輸入なのでどうしても値段が高くなるなど、いいことばかりではないのですが、遠近両用メガネも高いものは10万円以上しますし、そう考えると多焦点レンズを選択される方が増えているのは自然なことのように思います。
メガネに頼らない生活はプライスレスです。ぜひこの感動をより多くの患者さんと分かち合えるようにこれからも頑張っていきます!!
こんにちは!
お久しぶりですが、昨日は白内障手術のみでしたが11人、無事に終わりました。
(そのうち多焦点白内障手術3眼、他院での白内障術後のレンズ脱臼による入れ替え1人でした)
つい先程皆さん診察させていただきましたが、特に問題なく視力が出ておりましたので一安心です。
前回お話した、手術の際にデータリンクを行い、切開位置や乱視矯正などを自動化する装置=アルゴスが運用開始して1ヶ月たちましたが、この子はデータを積み重ねていくうちにどんどん賢くなっております。
おかげで、術後屈折の誤差がかなり極減できているのが実感できるようになりました。数年前には考えられないことが起きておりまして、技術の進歩に目からうろこな気分です。
とはいえ、一番大事なのは、機械ではなく人なので、今後とも一人ひとりを大事にする診療を行ってまいります。何卒お願いいたします!
こんにちは!緊急事態宣言もあけて、みなさんいままで我慢されていたのか、移動が増えてまいりましたね!
ディズニーランドやお台場、浅草の浅草寺など、週末などは大混雑のようです。いいですよね~。最近全然外出しておりませんで、しかしまだまだ大変な時期なので、そういうところに行きたいような怖いような今日このごろです。
そもそも、何度も出ている緊急事態宣言にはたしてどれくらい効果があるかということも思いますし、ここは千葉県船橋の、夏見台にある当院は、これと言って10月からなにか変わったということはございませんが、、、、。
気を取り直して本日のお話です。
最近手術の報告をしておりませんでしたが、いつもどおり火曜午後の半日で10人程度の患者様の手術を、前回お話した、日本に100台とない高性能な装置の力も借りながら、一人ひとり丁寧に施行させていただいております。
今週は、通常の白内障手術に加えて、「i-Stent(アイステント)」という、白内障手術に追加して、眼圧を下げることができるデバイスを当院で使用して手術を行いました。
1年前の日経新聞に詳しく記事が出ております。
出典:日本経済新聞 2020年7月20日 特集記事
緑内障で通院中の方で『緑内障のためにも白内障手術をしましょう』という話を患者さまにすると、
『えっ、緑内障なのに白内障の手術するんですか!?なんで!!!?』という反応がかなり多いのです。
そもそも、白内障と緑内障と言う言葉は、漢字が白か緑かしか違いませんので、一体全体なにが違うのかよく理解が難しいということをよくお聞きします。
・白内障 … 水晶体の中が白く濁り、物がかすんだりぼやけて見える。
カメラに例えると、レンズが濁るのが白内障です
・緑内障 … 眼圧が上がることで視神経に障害が起こり、視野が欠けたり狭くなる。
カメラに例えると、圧が上がってフィルムが壊れるのが緑内障です
そもそも白内障と緑内障は、起こる場所が違うのです
眼圧は眼の中の『房水』という水の量によって決まってきます。
房水は虹彩という茶目の部分の裏側にある『毛様体』という組織で作られ、瞳孔(茶目の中央の丸く空いている部分)から『前房』という前の方のスペースに流れ、今度は、角膜と虹彩の付け根の間の『隅角』という部分から『線維柱帯』という網目構造の組織を通り、眼の外側の血管へ流れ出ていきます。
この房水の流れが悪くなってくると、眼圧が高くなるという仕組みです。
みなさん!ついてこれてますか?なんか難しいですよね!!もっとかんたんに説明しましょう!!
目の構造は台所のシンクに例えられます。蛇口からの水(房水産生)と、出ていく排水溝(シュレム管)から水が順調に流れている状態をイメージしてみてください。
流れた水は回り回ってまた蛇口から入ってきます。これがうまく循環しているのが正常な目の状態です。
ちょうど、水晶体はこの排水口の出口の前に存在します(ラグビーボール)これが小さいと問題ないのですが、、、、
白内障が増えてくると、、、、、!?
下の図のように、だんだんラグビーボール(水晶体)が大きくなってきてしまい、最終的には排水溝を塞いでしまいます。
よって、白内障手術は、このラグビーボール(水晶体)を割って、薄いレンズに変えることにより体積をへらし、その結果水が流れるようになって眼圧が下がるのです。
ゆえに、よっぽど末期の緑内障でない限り、緑内障の患者様が白内障の手術を受けるのは、殆どの場合、メリットがとても多いのです。
今回は、この排水口に、アイステントという、いわゆるバイパスを差し込むことによって抜けを良くする手術を行いました。
けっこう簡単そうに見えて難しい手術なのですが、自分の場合、マイクロフックという処置を今まで行ってきたこともあり、スムーズに処置ができました。
今までは排水溝を切開していたので翌日の出血がすごかったのですが、これは細いパイプを差し込むだけなので、簡便で術後の視力の立ち上がりもとても早い、いいデバイスだと感じました。
緑内障は日本人で失明の原因となることが一番多い病気です。白内障は手術で直せますが、緑内障も治すことができるように、日々研鑽して患者様にフィードバックできるように今後とも気を引き締めて診療に当たりたいと思います。
追記:10月8日現在、術後3日目で裸眼視力1.2を得ることができまして眼圧も11mmHgから10mmHgへと下降が得られ、患者さんも大変満足しておられました。
こんにちは。暑い日がつづきますが皆様元気でしょうか? 千葉県船橋市のなつみだい眼科です。
この度当院では、瞳孔を開くための点眼(散瞳)をしなくても、今までの眼底カメラよりかなり広範囲かつ鮮明な眼底画像を撮影することができる
「Mirante(ミランテ)」を新しく導入しました。
眼科の大事な検査で眼底検査がありますが、眼底検査では、点眼後15-30分くらい瞳孔が開くのを待ってからの検査が必要で、散瞳後は瞳孔が元に戻るのに3~4時間かかる為、安全面を考慮してお車でのご来院はご遠慮いただくか、あとで車を取りに戻ってきていただくなど対応が必要でした。
今回導入したミランテ(超広角眼底) と 従来型のカメラの比較になります
誰が見ても、一目瞭然、写っている範囲が全然違うのがおわかりになると思います。通常は下図のように中心40-60度くらいまでしか撮影できません(緑線)でしたが、わずか一瞬・1枚で眼底の殆どを撮影できる装置(青線)なのがわかります。
なぜこのようなことができるのかといいますと、光源に通常の光ではなく、レーザー光を使用しているので、周辺部を撮影するのに適した波長に仕上げているからなのです。
さらに、ミランテは、従来二色のレーザー光から三色レーザー光を用いたことで、解像感と色味が自然に近くなり、より病変を見つけやすくなりました。
以下の写真は、数日前から飛蚊症が強くなり、当院を受診された患者さんで、多発網膜裂孔を発見して即日レーザー光凝固を行った患者さんの眼底です。
下図のように大きな網膜裂孔が合計5つあり、一部網膜剥離も伴っておりましたが、即日レーザー治療を行いました。
現在3ヶ月ほどたちましたが、特に剥離範囲が増えたりせず、矯正視力は1.2のままで視力は維持できております。
ここまで綺麗に眼底が映るのも、まさに、超広角眼底カメラのおかげです。網膜剥離の手術の勉強をしていた時代は、眼底チャートに血管一本一本を記入して、患者さんにも協力していただいて、15分くらいかけながら眼底を観察しておりました。自分も大変ですが、患者さんも大変だったと思います。
本当に、眼科機器に関しては時代の進歩を感じます。
「Mirante(ミランテ)」の導入により、お車でご来院の患者様も、より速やかに低負担で眼底検査を受けていただけるようになりました。
かつ、眼科の待ち時間の悩みである、瞳孔を広げることが少なくなりますので、院内滞在時間の減少につながり、患者さんに満足いただける装置ではと思います。
高解像度の撮影で、眼底の微小な血管や血流障害を鮮明に映し出すため、白内障で今までの眼底カメラでは撮影がむずかしかった方でもきれいに撮影ができるようになりました。また、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症、緑内障などの視神経疾患の診断に対しても非常に有用となりました。
なるべく患者さんに負担をかけないよう、これからもなつみだい眼科一同頑張ってまいります。何卒よろしくお願いいたします。
以前より導入を検討していたすごい手術支援装置が当院に導入されました!
ARGOS® Ver.1.5 (アルゴス バージョン1.5)
この装置は、船橋の眼科では、もちろん初となる装置で、
それもそのはず、日本で60台しかない装置で、千葉県内では、数施設しかこの装置を保持している医院はありません。(2021年8月現在)
アルゴスというのは、ギリシャ神話によると、、、
全身に100の目を持つ巨人で、しかもそれらの目は交代で眠るため、アルゴス自身は常に目覚めている。つまり、アルゴスには時間的にも空間的にも死角が無い。 とのことです。
メーカーさんがどのようなお気持ちでこの名前をつけたのかは存じ上げませんが、とりあえずなんかすごそうな名前です。この装置もギリシャ神話に負けないくらい素晴らしい装置です。
何がすごいかといいますと、、、、
従来の装置では白内障手術時に、眼内レンズを選択するために計算し、紙ベースで印刷して確認しておりました。なのでレンズ選択が本当に正しいかどうかフィードバックができませんでした。
アルゴスでは手術室と診察室がデータリンクを行い、切開するべき位置や、特に当院で最近激増している多焦点レンズなどで重要になる、乱視の矯正位置を顕微鏡の上にオーバーレイして表示されます。
簡単にたとえると、今まで車を運転するのに、紙の地図を見ながら運転している状態から
カーナビによって運転する状態に変わったようなものです。
かつ、そのカーナビが戦闘機のように、運転席のガラスにHUD(ヘッドアップディスプレイ)して投影されるようなイメージでしょうか?(下図)
手術にはレンズ誤差がつきものですが、今後は手術のレンズ誤差を極めて減少させることができます。
今回導入するために、かなりのコストが掛かりましたが、それよりもなによりも患者様が良かったよ!と喜んでいただけることが一番嬉しいです。
今後ともなつみだい眼科は常に新しい最新のテクノロジーで、わかりやすい形で患者様にフィードバックできるようにに努めて参りますので、何卒宜しくお願いします。
前回の眼内レンズ脱臼の患者さんのお話の続きです。前の話はコチラhttps://www.natsumidai.com/column/803/
最近、以前に別の眼科で挿入したレンズがずれているような感じがして、円形のエッジのような人工物が視界の中心に入って見えづらいとのことで、わざわざ東京からいらっしゃいました。
下の写真がその図なのですが、、、、
なにかおかしいと思いませんか? 瞳孔の中心に変なものが???
実は、人工レンズがずれてしまい、本来はレンズの中心は赤矢印の中心にあるのですが、黄色丸(上下反転していますので下方)にずれてしまっております。
これを修復します。ここまでずれてしまうと、眼内レンズそのままを使用するのは難しいですので、レンズを取り出し、新しいレンズを眼に直接固定します。
手順としては以下の通り
① フックを使用して正しい位置にレンズを移動(硝子体を処理しながら)
② 人工レンズ摘出鉗子を使用して、切断せずにそのまま眼内で折り曲げながら摘出
③ 硝子体を完全に除去する
④ 人工レンズをいつもどおり強膜内固定
今回は新規導入した②の道具を使用しました。昨年までは眼の中でレンズを切断して取り出しておりました。
前回記事参照https://www.natsumidai.com/column/514/
とはいうものの、狭い眼の中で刃物を使用して切断するのはなかなか習熟を要すことで、難しく時間がかかることもある手技でした。
なんとこの装置は、逆再生みたいに、レンズを眼内で二つ折りにしながら取り出すことができる画期的な装置です。
おかげさまで、難しい手術にもかかわらず、45分程度で安全に手術をおえることができ、かつ術後4日目で早くも矯正視力0.7を得ることができました。
手術時間が早く、侵襲もすくないと治りが早いことを実感いたします。
これからもなつみだい眼科一同、良いもの、新しいことに関しては貪欲に吸収して、常に「カイゼン」できるように頑張ってまいります。
おはこんばんわ。みなさん元気ですか?
オリンピックが無事に開催されましたが、まだワクチンを打てていない方が半数以上いらっしゃる中、なにか遠い国での出来事のようです。
高速道路は値上げ、物流は滞り遅配の続出、国民生活をスポイルして、いったい誰得のオリンピックなのでしょうか、、、。
一つだけ誇れることは、今の時期にこのような国際的イベントができる忍耐強い国は、全世界中で日本だけかもしれません、、、、
前置きが長くなりましたが、日曜日の明日は船橋の集団接種の仕事に行ってまいります。前回お示ししたように、当院のスタッフはワクチン接種後、全員抗体を獲得しております。
だから無敵で、何をしてもいいことはありませんが、少なくとも万が一感染した場合重症化を防ぐことはでき、他の皆さんに迷惑をかけずにすむ可能性が高いと信じております。
一生懸命頑張っている選手の方々にはなんの罪もないのですが、、、。何事もなく終了してくれるのを祈るばかりです。
当院での緑内障レーザー治療の自験例の話の続きです。前篇はコチラhttps://www.natsumidai.com/column/803/
点眼治療の負担を眼圧を下げるSLTレーザーですが、そもそもなんで眼圧が上がるか?ということを理解するためにこんな例をあげます。
眼の中は台所の流しのような構造になっております、水道の蛇口から常に水(=栄養成分)が出ており、それを線維柱帯という排水口に流しています。(図)
生活していれば図のように食事カスが発生します。それが、排水口に詰まって水が流れなくなると緑内障になってしますのです。
ただ、眼と台所で決定的に違うところがあります!!それは、台所は排水口が詰まっても水がシンクからあふれるだけですが、眼は閉鎖空間なので排水ができなくなると一気に眼圧が上がってしまうのです。
そこで、SLTレーザーは、シンクの網の上に落ちている食事カスのみを焼き切ってしまい蒸散させて、水の抜けを良くする道具なのです。
左の画像は従来レーザー 大きな穴が線維柱帯に空いてしまっています。右はSLTレーザーで組織損傷が殆どありません。
従来レーザーは写真のように、台所で例えると網の部分まで変形して焦がしてしまうため、眼圧がまた再上昇することがあります。
SLTレーザーは、必要なものだけを蒸散させて、ほとんど組織には影響がないのがわかります。
当院での結果です。
目薬はレーザー前後で変えておらず、2剤までという条件の方において、中央値にして眼圧が3mmHg下がりました。また一年後でも
統計学的有意差を持って眼圧が下がっておりました。
故に、緑内障の目薬一本を毎日点眼しているのと変わらない効果があったことになります。
緑内障点眼は高いものは保険を使用しても1本1000円近く(3割)するものもあります。一ヶ月一本と換算して、一年間で一万円超えます。
点眼が増えればさらに費用がかかりますので、一年間で緑内障関係だけでも最低10万円かかります
(統計によっては1割負担の方で約10万円、3割負担の方で30万円という試算もあります)
それに比較すると、長期成績が良好なSLTレーザーはわずか数万円でこのことが達成できてしまう、体力的にもコスト的にもかなりよい機械ではないでしょうか?
もし悩まれている方がいたら、ぜひ一度相談いただけると幸いです。いつもスタッフ一同笑顔でお待ちしております!!
暑いですねー。皆様元気ですか?最近暑い部屋で扇風機をよく使うので目が乾燥している院長兒玉です。
本日も手術 いつもどおり無事終わりまして白内障8人(そのうち選定療養多焦点眼内レンズ2人)、硝子体手術1人みなさん無事におわり、術後の電話での声も明るく元気そうで何よりでした。
硝子体は、やや難しい眼内レンズ完全脱臼の交換+眼内レンズ強膜内固定の硝子体の患者さんでしたが、新しい道具を使用しまして無事に終わりました。
一昨年のフィルムアワードにもなったという、逆転の発送で眼内レンズを取り出すとても素晴らしい道具を使用した、その様子は次回お伝えできると思います!
本日は、久しぶりに学術的な話をしようかと思います?
毎日毎日診察と手術に追われていると、自分が行っている一般的な標準治療が本当に正しくできているのか悩むことがあります。
当院では、開院当初からSLTという特殊な緑内障レーザー機器を設置しております。
緑内障は、以下のように視野がどんどん欠けていく病気で、日本人の中途失明原因の第一位の座に君臨する、恐ろしい病気です。
たちが悪いのは、下の図のようにものの中心が見えなくなるのは末期なので、自分で気づいたときにはすでに手遅れとなることが多いことです。
緑内障後期を戦国時代に例えると、大阪城の外堀内堀を徳川家康に埋められて、絶望的な状況で戦わざるを得ない、大阪夏の陣での豊臣家のようなものです。
これではすでに負け戦なので、本来はそうなる前に何らかの手を打たなければなりません。
そうならないように緑内障は眼圧(眼の血圧のようなもの)を下げるため毎日点眼をしなければなりません。ただ、これがコスト的、労力的に大変なのです。
緑内障点眼のある統計では、、、、、
①2割が自己判断で点眼治療を中断
緑内障の点眼治療を自分の判断で中断している人は12.7%(114/900人)、一時的な中断経験者も含めると、自己判断による点眼治療の中断率は18.7%(168/900人)
②40代男性 4人に1人が点眼治療を中断
点眼治療の中断率を年代別でみると、40代が最も高く23.7%(71/300人)でした。特に40代男性は4人に1人の25.3%(38/150人)が点眼治療を中断
という恐ろしいデータがあります。
まいにち歯磨きはするとは思うのですが、なかなか点眼を続けるのは難しい事のようです。
ですので、なるべく点眼をせずに眼圧を下げるにはどうしたらいいのか、そのためにSLTレーザーが登場しました!(後編につづく)
こんにちは!
7月に入ってから梅雨に入ったみたいでジメジメした天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
なつみだいファミリーはみんなかわらず元気です!!
前回お伝えしたとおり、当院コロナワクチン接種完了後の希望者に抗体検査を施行しました!
結果は以下の通りです。みなさん十分すぎるほどの抗体をお持ちです(理由後述)
コロナウイルスにかかるか、もしくはワクチンを打つと、最初にIgMが増加します。
その後、IgGが増加し、免疫を獲得となります。
すなわち、IgGがしっかり出ていることが、抗体検査では大事になります。
(出典:MBLライフサイエンス)
以下の表は、コロナウイルスにかかった方の抗体価(IgG)が日数によってどれくらい増加してきたかの推移の表になります。(出典:COVID19 有識者会議)
COVID19 に感染して、約3週間でIgGの中央値がだいたい1000AU/mlですので、コロナワクチンに感染したわけでもない状況で、ワクチンにより10000AU/mlを獲得しているのは、とてもすごい数字だと思います。
このようにワクチンは非常に有用と思われます。
副作用のないワクチンはありませんが、なるべく多くの方に接種ができますように、なつみだい眼科一同、市の集団接種に協力してまいります。
何卒宜しくお願いします。
元気ですか~?
なつみだいファミリーは、いつもみんな元気です。季節の変わり目ですが、大きく体調を崩すことなくみんな楽しく頑張っております。
当院スタッフ院長以下全員、二回目のワクチン注射が無事先日終わりました。最近患者さんから、二回目の注射の後が大変じゃないでしょうかと問い合わせを受けることが
多くなりましたので、当院の自験例を供覧いたします。(ファイザー社製 COVID19 ワクチン)
年齢 | 性別 | 翌日体温 | 症状 |
20代 | 女性 | 36.5度 | 発熱なし 注射部位の筋肉痛が数日 |
30代 | 女性 | 38.5度 | 発熱・倦怠感・頭痛・関節痛 翌日お休み |
30代 | 女性 | 37.4度 | 発熱・倦怠感・嘔気・悪寒 3日間続く 翌日早退 |
30代 | 女性 | 36.5度 | 3日目に37.4度の発熱・悪寒・頭痛 |
30代 | 女性 | 38.5度 | 2日目に39度台まで発熱・倦怠感・頭痛 |
40代 | 女性 | 36.3度 | 関節痛あり 発熱なし |
40代 | 女性 | 36.2度 | 注射部位の筋肉痛数日 発熱なし |
40代 | 女性 | 36.5度 | 倦怠感・悪寒 3日ほど続く 発熱なし |
40代 | 男性 | 37.5度 | 倦怠感あり 2日目には回復 |
50代 | 女性 | 36.4度 | 頭痛・倦怠感・嘔気 |
やはり年齢が若い方のほうが副反応が出やすそうですが、ワクチンをいち早く接種することにおいて、地域の皆様の安心に繋げられるといいのではと思います。
月末からは船橋市の集団接種が始まりますが、院長(兒玉章宏)はぜひ一人でも多くの皆様にワクチンを接種いただきたいと考えておりまして、本当は当院で注射ができれば一番いいのですが、まずは今月末以降、日曜日の集団接種に積極的に協力して参ります。
次回は、抗体量を調べる予定なので、分かり次第報告しますね! 今後ともよろしくお願いいたします\(^o^)/
だんだん暑くなってきましたね!
今年は梅雨があるようなないようななんとも言えない天気が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ところで最近の手術は、硝子体手術は毎週行っているなどかなり増えましたが、10~12人ほどの患者さんを手術日に執刀しております。
なので、誘導はいつも大忙し!患者さんをスムーズに誘導できるかどうかで、患者さんの快適さが変わってきます。
スタッフのみんなと患者さんも教えてくれるのですが、いつもいつもとってもいい案を出してくれるので本当に助かっております。
ひとつひとつのことをトヨタ方式で「カイゼン」することを掲げて頑張っております。
いわゆるトヨタ自動車の「カイゼン」とは、現状に満足せずに、自ら問題に気付き改善し続けることで、より良い状態へ変化し続けることです。
カイゼンのポイントは、
・現状に満足しない
・自ら問題に気付く
・より良い状態へ変化し続ける
という3つです。
つまり、状態を良くするのが「改善」であることは間違いないのですが、、、、、
カタカナの「カイゼン」は、さらなる高みへ、より良い状態を目指して改善を繰り返していくことなのです。
すなわち、「継続的な改善を行うこと」がカイゼンであると捉えるのが、正しい考え方だと思います。
ところで今回はこんな「カイゼン」を行いました。
AEDの設置です!
患者さんも増えているこのご時世、なにかがあってはでは遅いのです。
当院の勤務時間内であれば、どなたでも使用していだだけます。できたら使う機会がないことを祈りますが、、、。
一人でも救える命を助けられるのであればこの上ない幸せです。
こんにちは! 昨日、なつみだい眼科ファミリーは全員無事にコロナワクチンの接種を受けました。
筋肉注射ですので、翌日の本日はやや注射した腕が、筋トレを行った後のようにやや痛いですが、
自分を含め、みなさん特に熱があるとかはありませんでした。とりあえず一安心です。
とはいえ、インフルエンザのワクチンを打ってもかかることもあるように、ワクチンは万全ではなく、あくまでも、発症したときの症状を緩和するものだという認識で間違いないと思いますので、やはり普段からの念入りな消毒と、ある程度の社会的距離を保つことは大事だと思います。
当院はクリニックにしてはかなり天井が高く、掃除するときに天井に届かなくて大変大変!
なのですが
これが結果的に空間を広く取れることに繋がり、自動検温装置や空間除菌機に代表される、各種デバイスやこまめな消毒により、現在まで一人としてコロナワクチンの疑いがなく元気に診療できているのは、ひとえに患者さんをはじめスタッフひとりひとりの意識が高いからに他なりません。
本当にありがとうございます!
遅ればせながら千葉県でも高齢者への接種が始まりました。
ワクチン接種がすすみ、集団免疫が獲得され、一日でも早く収束し、
いつの日かまたみんなで笑い合える日がくるといいですよね! いえ、いつか必ず来るはずです!!
またまた久しぶりの更新です。
今週は白内障手術8件、紹介いただいた網膜硝子体手術1件(眼内レンズ落下の強膜内固定術)がありまして、手術中に患者さんが縮瞳して、やや難易度の高い手術となりましたが、いつものダブルニードルテクニックで、きれいにIOLを固定することができました。
白内障の患者さんが増えてきましたので、先月より手術の枠を拡大しておりまして、準緊急の患者さんにも対応できるように、なるべく待ち時間が少ない手術を心がけております。
最近、ホームページを見られたとのことで、飛蚊症の方がよくいらっしゃいます。殆どの飛蚊症は、後部硝子体剥離と言いまして、
下図のように、眼球を生まれたときから支えている、ゼリー状の硝子体と言われる眼球の大半を占める構造物が、加齢により収縮して
眼球から剥がれ落ちると、後部硝子体剥離の完成です。
(50-60代くらいになると皆さんこの現象は起こります)
後部硝子体剥離であれば、それが起こったときはものすごい飛蚊症が出ることもありますが、人間の脳には強力な補正機能が加わっており、
数ヶ月もしているとほとんど気にならなくなり、なれることが多いです。
ただ、、、
下図のように、運悪く硝子体だけ取れてれたらいいところが、まれに硝子体が網膜を巻き込んでまるごと剥がれてしまうことがあります。
例えて言うならば、部屋に貼ってある古いポスターが剥がれるときに、壁紙ごと剥がれてしまうようなものです。
となると、上記のように網膜に穴が空きます。
船に例えると、船(眼内)は水密空間ですので、大型タンカー(眼球)の底に穴が空いたような如くで、水が船内(網膜下)に侵入してきます。
眼の中心、すなわちエンジンルームである黄斑まで浸水した場合、エンジンが止まり、その船はいずれ沈没(失明)してしまいます。
浸水を食い止めるために、船底の裂孔に、レーザーを打って、熱凝固させて穴がこれ以上広がらないように処置しますが、穴が大きい場合や、
硝子体の牽引が強い場合、熱凝固だけでは収まらず、手術が必要になる場合がございます。
最近、この1週間で3人ほど網膜裂孔や網膜剥離の患者さんが来院されました。中には、手術が必要になる可能性がある、レーザーだけで収まるか、微妙な状況の方もいらっしゃいます。できれば手術は回避したいところですが、必要があればやむなく手術を行うことになります。
網膜剥離は、人口1万人あたり1人が年間で発症すると言われております。現在船橋市が64万人とのことなので、年間で計算上は64人です。
決して多くはありませんが、なったら怖い網膜剥離!
50-60代の方で、飛蚊症が増えてきた方は、念の為検診を強くおすすめいたします。
謹んでお待ちしておりますので何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは!みなさん元気ですか?
千葉県船橋市の、なつみだい眼科ファミリーはみんないつも元気です。
最近ブログのネタがなくて困っていましたところ、うちのスタッフがとっておきの燃料を投下、、、、ではなく、お題をくださいました!
あらうれしいこと♡
なんかぜんぜんチョコレートとは関係なさそうな恐ろしい恐竜のパッケージ。
この時点で、すでに嫌な予感しかしませんwww(笑)
ふむふむ、チョコレートの中から、恐竜の化石を発掘しなければ食べれませんよ!という、うちのスタッフは食べすぎの私の体調まで気遣っていただける、こころ優しい人たち。本当に泣けてきます。う、うれしい、、、、???。
発掘を開始しましょう!
われない、、、、われない、、、、全然割れない、、、orz
意を決して叩きまくったら、なんか割れましたが、ごちゃごちゃしていてよくわかりません。大丈夫なんでしょうか?もはや不安しかありません。
この時点で脂汗と冷や汗が出てきました。いつもの白内障など、手術のほうが全然いいです、、、、。
深夜12時。いい年をしたおっさんが何をしているんでしょう。
細かい処置は、刷毛を使用します。なんか出てきました!
ステゴサウルスという恐竜の化石が出てきました!ちょっと割れたりしていますが、次回はもっとうまくできるような気がします?
味はとってもおいしかったです!本当にありがとうございます。
ステゴサウルスを含む剣竜類の化石は複数個体がまとまって発見されることがあり、群れで行動していたとする説の根拠の1つとなっているとのことです。
これからもなつみだい眼科一同、全てにおいてみんなで考え、悩み、患者さんにとって何が一番大事かを常に考え、化石を発掘するように優しく丁寧に!タフで勇敢に取り組んでいきます!!!
寒い中お元気でしょうか?なつみだい眼科の院長兒玉です。
今週も白内障手術11人でしたが、普段どおりどおり無事に終えることができました。
最近の白内障はレンズも進化して、単焦点から、多焦点、多焦点も2焦点・3焦点から連続焦点と、どんどん進化しております。
10年前の多焦点レンズとは全く別物と言っていいほど 進化しております。
ゆえに自分は、多焦点レンズ推しでして、最新のレンズを常に使用するように心がけております。 1月から使用可能になった、AMO社の最新多焦点レンズ(連続焦点型:シナジーIOL)を、船橋ではどこよりも早く導入いたしました。
(今現在、すでに合計8眼にインプラントしております)
手術が終わった患者さんからは、「驚くほど世界が変わった」 「すべてが鮮やかに見える」 と、今の所大変評価していただいております。
確かに多焦点レンズはレンズ代が別にかかりまして、それなりのコストが掛かります、、、、、
が、、、
「目が見える」 ということに値段は付けられないと思います。
もちろん、通常の保険診療の単焦点レンズも、もちろん光学特性的に素直で視力の立ち上がりが早いいいレンズです。
完全にメガネが不要になるわけではないのですが、ぜひ、眼鏡に頼らない、素晴らしい生活を体験してみてください!
最近、よくみかんを食べているのですが、とくに柑橘類の皮にヘスペリジンという血管をしなやかにして、冷え性に効果があるとのことがわかってきたようです。
日本人の血管系の死因として、心臓疾患と脳血管疾患という血管に関する疾病がありますが、これは1位の「がん」に匹敵するとのことで、ヘスペリジンは血管の健康に役立つ素材とのことです。
やはり、古くからある、こたつの上のみかんはとてもいいものだったんですね!先人の知恵には驚くばかりです。
前置きが長くなりましたが、以前より車椅子などの方がドアを開けるのに苦労されておりましたので、診察室を自動ドア化しました。
扉の前に立っていただければ自動で開きますので、そのままお入りくださいませ。
こんにちは! 寒い中みなさまいかがお過ごしでしょうか?
1月5日は手術はじめでした。白内障9件・網膜硝子体手術1件(増殖糖尿病網膜症 硝子体出血)
行わせていただきまして、みなさん無事に手術を終えました。
特に最後の硝子体出血は、術前から分かってはいたのですが、これがなかなかに大変な手術で、レーザー光線を1000発以上打つ必要があったり、一部増殖膜を除去する必要がありました、、、。
糖尿病は放置しておくと、眼の重大な合併症を引き起こして、手術が必要になることもありますので、定期検診の重要性はやはり大事だと感じました。
あけましておめでとうございます。
今年も1月4日より、なつみだい眼科ファミリーは新年から欠員もなく、全員元気に診療を開始いたしました。
いろいろ騒がしい世の中ですが、眼が見えなくなることは引いては生活の質を落とすことに繋がりますので、
私達は歩みを止めずに、患者様のためになることを一番に考えて動いております。
少し遅くなりましたが、昨年の手術実績です。
白内障手術 367件
硝子体茎顕微鏡下離断術(硝子体手術) 32件
眼瞼下垂手術 8件
結膜弛緩症手術 7件
翼状片手術 1件
レーザー光凝固・選択的隅角光凝固等 116件
その他処置(硝子体内注射・霰粒腫切開・小児涙管ブジー・結膜結石除去等) 416件
硝子体手術は紹介が増えておりまして、開業2年立たない程度での同規模の眼科と比較しても、かなりの手術件数ではないかと感じております。
他にも細かい処置をさせていただきながら、おかげさまで地域に愛され、地域に根付いた診療ができるようになりました。
当たり前のことを、真面目に、ひたむきに進んでいけば、必ず患者さんに満足していただけるようになると信じて頑張っておりますので、今年も何卒よろしくお願いいたします。
お久しぶりです! いろいろすることが山積で更新が遅くなってしまいました。
なつみだいファミリーは、院長以下体調を崩す人もなく、スタッフもみんな元気に頑張っております。
なんでみんなが元気なのか、考えてみましたが、一つは院内にいらっしゃる方全員の検温を確実に実施していることが大きいように思われます。
一ヶ月以上前ですが、全自動検温器を導入いたしました。T-Standという検温器を導入いたしました。
そうです!大型ショッピングモールの入り口においてある、画像つき検温器のようなものです!!
どこにおいたら皆さん、ストレスなく検温していただけるか考えまして、スタッフのアイデアで、この検温器を受付と直角に設置しました。
ここが実は大きなポイントで、、、、
ドイツ製の高精度センサーを搭載していることもあるのでしょうが、受付のiPadを操作している間に、勝手に横から検温できてしまうくらい高性能です。
ですので、当院にいる人間全員発熱している方はいませんと断言できます!!
冬になり、空気が乾燥してきましたので、以前ご紹介させていただいた、待合の巨大な次亜塩素酸脱臭・空気清浄機(ジアイーノ™)を始め、
院内の至るところに、加湿器付き空気清浄機を設置して、湿度50パーセント程度の適湿を維持するように心がけております。
白内障手術、硝子体手術ともに、だんだんご紹介が増えてまいりました。免許更新などでお困りの方も多く、ご希望の方が1ヶ月程度で
手術できるように、みな環境に気をつけて取り組んでおりますので、何卒よろしくお願いいたします。
お久しぶりの投稿です。元気ですか?
すっかり涼しく寒くなってきましたが、なつみだいファミリーは、体調を崩す人もなく、特に変わらずみんな元気に頑張っております。
この度、以前から導入しようと思っていた、空気清浄機、ジアイーノ(Panasonic製)を導入いたしました。
もともと当院は、天井が通常の建屋と比較してかなり高く、空間が広いことで狭い空間に空気が滞留しにくい構造になっております。
それでも、アルコールによる清拭や、次亜塩素酸を使用した消毒、多数の空気清浄機や、一部オゾンを使用した脱臭機を設置しておりました。
ジアイーノは、多くの病院や保育施設・介護施設等で採用されており、部屋の空気を、次亜塩素で殺菌することができる装置です。
これまでもそうでしたが、これからも、安心して院内で過ごせるように、皆一人ひとりが意識を高く持って、地域医療に貢献できるように頑張りますので何卒よろしくお願いいたします。
全然話題は変わるのですが、9月1日は防災の日でした.
備えあれば憂いなし、自衛隊にいた頃は、毎回9月に防災訓練をしておりましたが、
というわけではないのですが、久しぶりに飯盒がでてきまして、ご飯を炊いてみたくなりました。レッツトライ!
兵式飯盒といって、最大で4合のお米が炊けます。よく考えられておりまして、内蓋ですりきり2合、外蓋ですりきり3合ありますので、組み合わせて1合から4合までご飯が炊けます。
最も、自衛隊では訓練のときも飯盒でご飯を炊くことはあまりなく、巨大な野外炊事車で一気に数百人前のご飯を炊いてしまい、飯盒に
ビニール袋をかけて、喫食します。(以下は筆者が現役の時のある日の献立です)
美味しそうじゃないですか? こうすると、災害時に貴重な水を使わずに済むわけです。
炊く前はお米を30分ほど浸水させます。
で、火加減が難しいのですが、はじめチョロチョロ中パッパとかいいますけど、ざっくりいいますと、沸騰すると吹きこぼれてきますので
吹きこぼれたら、1分程度待った後に可能な限り弱火にして20分ほど加熱します。
最近流行っている土鍋炊飯だと蓄熱していますので、加熱を続ける必要がないのですが、飯盒で使われるアルミは、熱伝導率こそ
高いものの、蓄熱性がほぼ皆無ですので、温め続けないと均等に美味しく炊けません。
で、結果がこちら。やや不均一で色が悪いですが、味はなかなかのものです。
あとから調べたら、沸騰する直前にかき混ぜると均等に熱が伝わり美味しく炊けるとのことでした。
カレーにして美味しくいただきまして、小学校の林間学校を思い出し、しばし過去に思いを馳せる一日となりました。
特にオチはないのですが、今日はここまででご勘弁ください、、、。
本日は手術日でした。
本日は硝子体手術がなく、久しぶりに白内障手術のみ10件行わせていただきまして、みなさん無事に終わりました。
(9人が通常の白内障手術で、1人が選定療養を使用した3焦点眼内レンズ挿入をいたしました)
毎度毎度ながら、術後皆さんに電話するのが楽しみですが、ほとんど痛みもないとのことで、明日が楽しみです。
前回の黄斑円孔の続きで、最近こんな患者さんが、やや遠方からいらっしゃいました。
かかりつけにしていた眼科クリニックで、そろそろ手術をしないと、視力が低下して大変なことになるので、速やかにopeをしたほうが良いとして、ある医院を紹介されたのですが、いろいろ調べた結果不安があり、当院を受診されました。
黄斑円孔とのことで紹介状が書かれておりましたが、前回の黄斑円孔とは全く違う画像です。参考までに前回の写真を御覧ください。
当院で手術に踏み切った方は、上図のように網膜全層を貫通する穴が空いております。
今回、手術を勧められて診察にいらっしゃった方の場合は、分層黄斑円孔(lamellar macular hole:LMH)といいまして、網膜内層と外層に穴が空いているように見えますが、網膜の最下層までは欠損していない事がわかります。矯正視力も0.7に保たれています。本当の黄斑円孔なら網膜全層が欠損し、視力も出ません。かつ、後部硝子体剥離が完全に起こっており、直ちに網膜の牽引の原因となる要素は見られませんでした。
分層黄斑円孔の疾患概念は確定的ではなく,その診断基準には議論があるところではありますが、一般的に分層黄斑円孔の場合、網膜前膜を伴わないことが多いですので(網膜前膜を伴うものは、macular pseudohole:MPH:偽黄斑円孔といって区別します)基本的に歪視症(=ゆがんで見えること)を訴えない方がほとんどです。
【参考文献:眼科60巻13号 分層黄斑円孔の診断】
この方はまだ若く、手術の侵襲のほうが多く、白内障も進行してしまうと思われ、おそらく視力低下の原因となる可能性が高いと思われましたので、今は手術をせずに経過観察を続けたほうが良いとお話させていただきました。
治療というものは、EBM=(根拠に基づく医療: evidence-based medicine, EBM)であるべきであり、自分は日々時間のあるときに文献を読み、十分に実施された医療研究で得られた証拠を採用することにより、最大限に日々の診療の質を高めることに注力しております。
病気があるからと言って、何でもかんでも手術してしまうのはいかがなものかと思います。患者さんにとって、どのような選択肢が一番いいのか日々考え、悩み、勉強の毎日です。
以前の黄斑円孔の患者さんの術後経過です。
黄斑円孔とは中心窩の網膜に穴(孔)があいてしまう病気です。穴自体は直径0.5ミリメートルに満たないとても小さなものですが、最も視力が鋭敏な部分にできるため、大きな影響が現れます。完全な穴が形成されてしまうと、視力は0.1前後(近視などは矯正した状態で。以下同様)になってしまいます。
最近の当院での自験例をご覧いただきます。(画像に関して、患者さんには掲載許可を頂いております)
左眼の歪視性で来院されました。黄斑円孔は4段階のステージがあって(4が一番悪いです)今年6月の段階では、ステージ1と言いまして、左眼黄斑部には、穴が完全には空いていない状態でした。(下図 左眼中心部に穴が空きそうになっています)
OCTという特殊な診断装置がない時代は、本来の穴が空いているか空いていないか、診断が困難でした。
昨今の機械の進歩は凄まじく、例えば将棋のAIがプロ棋士よりも強いことが証明された今、いかに熟練の先生といえども、これに関しては機械にはかないません。自分の考え方は、機械にできることはまかせてしまい、その分の時間を人とのコミュニケーションであったり、機械ではできないことに当てると診療の質が高まると信じております。
話が戻りますが、ステージ1の場合、自然に後部硝子体剥離が起こってくれれば、勝手に穴が閉鎖することもままありますので、一般的には自然治癒を期待しながら待つことが多いです。この方も、視力が良好でしたので、経過を見ておりました。
一ヶ月後の検診で、視力が下がったとの訴えで来院されました。再度OCTで確認したところ、、、、、、、、、
自然に治るように期待して経過を見ていたのですが、残念ながら完全な黄斑円孔(ステージ3)に移行してしまいましたので、早急に手術の計画といたしました。
当院で手術は計画通り無事終了いたしまして、前回お話したように、円孔を押さえつけるために特殊なガスを注入して、頑張って(おおむね)3日間、うつ伏せをがんばっていただきました。
術後一日目、ガスが100%残っている段階ですが、もうすでに、穴がふさがっているような気がします。
眼球内部が100%気体(20%調整された六フッ化硫黄ガス)で置換されております。
眼球内容が通常の屈折率と異なるこのような状態の眼は、少し前の撮影装置ですと、撮影するのさえ困難でしたが、最新の機械はやはりすばらしいものです。
術後7日目です、ガスがかなり引いてきて黄斑部が見えるようになり、円孔の閉鎖が確認できました。
完全に落ち着くまでは、半年から一年かかりますが、まずは閉鎖が確認できてよかったと考えております。
黄斑円孔の初回閉鎖率は90%程度と高いのですが、これも今までいろんな方に教わり、努力して培った技術があってのもので、すべての人に感謝いたしながら、少しでも社会に還元できるように、患者さんを少しでも笑顔にできるように頑張っております。
次回は、これによく似た、他院で、手術しなければ大変なことになる!? と言われた分層黄斑円孔をご紹介いたしたいと思います。
こんにちは!
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
この前は、お子様のお話をさせていただくとお話しましたが、今回はお子様の近視抑制のお話をさせていただこうかと思います。
「マイオピン」は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的にアトロピンを0.01%配合させた点眼薬です。シンガポール国立眼科センターの研究に基づいて開発されました。
シンガポールというと、みなさんあまり馴染みがないかもしれませんが、眼科先進国で、アジア人に多い近視の研究では、日本ではとうてい行えない世界最先端の研究と診療を行っている場所です。以下は研究内容の一部です。
シンガポール、2018年11月12日(シンガポール時間):シンガポール国立眼科センター(SNEC)、シンガポール眼科研究所(SERI)およびジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンは本日、目の健康に対する今世紀最大の脅威である近視に対処すべく、2,635万米ドル(3,635万シンガポールドル)規模の共同研究を行うことを発表しました。2050年までに、世界人口の半数が近視になると推定されており、うち10億人が失明のリスクの高い網膜疾患を引き起こし得る重度の疾患、強度近視になることが予想されています。
なんと日本円にして約27億円もの大金がこの研究に注ぎ込まれています!
近視について
近視とは光が網膜の手前に焦点があるため、遠くの物を見る際に焦点が合わず、ぼやけて見える状態です。
人は遠視(網膜が焦点より前にあること)で生まれ、成長とともに目が大きくなり網膜は焦点に近づきます。
ところが、8歳から15歳の学童期(特に成長期)に目が奥行き方向に伸びすぎてしまうことが多く、網膜が焦点を越えて後ろに来てしまうのです。
要は目が伸びすぎてしまった状態になります。
近視の原因はまだまだわからないことが多いのですが、家族歴とライフスタイルが関係することが明らかになってきました。
例えば、両親のいずれか、または両者が近視を患っている場合は近視になりやすくなると言われています。
上記のシンガポールの大規模スタディでわかってきたことは
1:学童期に、テレビ、スマートフォンのゲーム、更にコンピューター・ゲーム等に接している時間が長いほど近視は進みやすい。
2:スポーツをするなど、屋外の活動が近視を抑えることがわかりました。
3:点眼薬で近視の進行を抑えられることが実証されました。それが、低濃度アトロピン(品名:マイオピン)なのです。
低濃度アトロピン(マイオピン)には、眼軸長を伸展させる働きのあるムスカリン受容体をブロックする効果があると言われています。
マイオピンの特徴
1:副作用が少ない近視進行抑制薬です
2:近視の進行を60-70%抑制可能とされております
3:眩しさはまずありません
4:近見視力(本を読むなど)に影響を及ぼしません
5:寝る前に一回点眼を行います
6:目薬一本で、両眼約一ヶ月使用できます
7:本製品は正規品であり、GMP(医薬品製造管理および品質管理基準準拠の薬品会社により製造されています)
マイオピンは健康保険適用外ですから、自費診療となります。
一年間で4万円強(税込み)と、それなりに費用がかかりますので、上記をよく理解した上で使用されることが望ましいですが、
特に親御さんの近視が強い場合、将来高度近視になり、緑内障や黄斑変性になってしまったり、
またはコンタクトレンズを常時使い続けるリスクとコストを考えた場合、学童期のみ点眼をすることを考慮いただければと思います。
費用(税込) | |
---|---|
初回(診察+マイオピン1ヶ月分) | 5,000円 |
二回目以降(診察+マイオピン3ヶ月分) | 10,500円 |
マイオピンの反響がとても多くなっておりまして、最近お子さんが多くいらっしゃいます。
子供は親御さんの宝であり、社会にとっても宝であり、将来の国家を担う宝です。
「国家」という言葉があるように、私は、日本という国も大きな目で捉えると、一つの家族と考えておりまして、常日頃、誰に対しても、自分の親兄弟に接するつもりで、接しているつもりです。
よって、次代を担うお子さんのために、できることは全てしてあげたいとの思いで、当院の看護師さん・検査技師さん・スタッフ一同、丁寧な検査を心がけておりまして、時間がかかりお待ちいただくこともあります。
どうしてもお待ちいただくこともございますが、当院では皆一人ひとりが全力て自分のできることに取り組んでおりますので、そこのところを汲んでいただきまして、なにとぞご容赦いただければ幸いです。
お久しぶりです。
最近HPを更新していませんでした、、、すみません。
毎週火曜日は手術の日なのですが、本日も白内障手術5件・硝子体手術2件を行わせていただきました。みなさんいつもどおり問題なく手術を終了いたしました。
紹介の硝子体手術が増えてまいりまして、毎週硝子体手術をさせていただいているのですが、
一人は黄斑円孔と言って、高年者人口の0.09~0.3%程度であり, 女性が男性の2~3倍多く発症する疾患で、
今回の方はやや若年であり、患者さんと相談した上で、自然に後部硝子体膜が剥がれて牽引が解除された場合、軽快することもまれにありますので、経過を見ておりましたが、黄斑円孔に移行したため手術を行いました。
手術は無事終了しましたが、6フッ化硫黄ガスという、抜けにくい特殊な気体を使用して眼球を内部からおさえておりますので、術後、黄斑部を閉鎖するためにうつ伏せの姿勢を取る必要があります。
当院での硝子体手術で一番多い、網膜前膜(別コーナで解説したいと思います)の場合、通常通り剥離できればうつ伏せは必要ないのですが、硝子体手術の場合、場合により数日間のうつ伏せが必要になる可能性もあります。
数分で手術の終了する白内障と比較して、術翌日はすぐには見えなかったりと、回復がゆっくりな手術ではありますが、患者さんに喜んでいただけるよう、感染対策には万全の注意を払い施行しております。
次回はお子さんの話をさせていただこうと思います。
こんにちは!
本日は純粋な白内障手術が7件とやや少なめでしたが、みなさん無事に終わりました。
早速全員にお電話しましたが、痛みもないとのことですので、明日の診察が楽しみです!
ホームページの引っ越しで、更新が遅くなりましたが、先週も、そのまえに引き続いて、眼内レンズの強膜内固定を行わせていただきました。
時期もあるのかもしれませんが、開業医で、これだけ毎週のようにレンズの強膜内固定という特殊な手術を行わせていただいているのは、おそらく船橋では当院だけではないかと思います。
患者さんの承諾が取れましたので、概要を述べさせていただきたいと思います。
近くの総合病院から、眼内レンズが脱臼して、眼底に落ちそうとのことで、患者さんを紹介いただきました。
拝見すると、挿入されていた眼内レンズが、夕日のように眼底に沈みそうになっておりました。
(画面に見える白いものは、他院で行った前回の手術で、残存した皮質やその他の付着物です)
患者さんも、少し前から、体の体制を変えると見えたり見えなかったりと、急におかしくなったとおっしゃっておりました。
少し体制を変えて、写真撮影させていただくと、、、、
完全にチン小帯という、眼内レンズを支えている、住宅でいうと基礎の部分がすべてなくなっており、眼底にレンズがまるごと落下しておりました。
このまま放置すると、網膜を損傷したり、また炎症が出てきても困りますので、速やかに手術を計画いたしました。
前回の強膜内固定と違うところは、眼内レンズが眼底に落ちているので、取り出さないといけないという、ひと手間が加わるところです。
眼底をみると、アクリルレンズが挿入されておりましたので、切断して、小切開で処理することとしました。
硝子体カッターで硝子体を十分に郭清した後に、IOLを眼底から持ち上げて前房に引き出します。
ここでポイントですが、昔はレンズを完全に2つに切断しておりましたが、硝子体がない場合、切断したレンズが再落下することがありますので、レンズに半分ほど切れ込みを入れて、一塊として取り出します。
取り出した後は、いつもの強膜内固定を行います。
手術時間は37分と、入院しなくても手術ができる範囲で、
術後、レンズはきれいに中央固定されており、約一週間後で、早くも矯正視力0.8を得ることができました。
このような、レンズ落下することはそうそうあるわけではありません。
が、、、
日帰り白内障を行なわせていただいている眼科として、眼底の処理ができれば、ふつうは開業医では困難な難症例にも対応できるようになります。
この一年でスタッフも、自分も精進したので、手術に関して隙がない眼科になりつつあると感じております。
これからも、皆さんを笑顔にできるように、勉強を怠らず、精進しようと思っております。
だいぶ自粛も落ち着いてきまして、人や街に笑顔が戻ってまいりました。みなさん元気ですか?
なつみだい眼科ファミリーは、院長スタッフとも元気で、ウイルスに負けずに頑張っております。
最近、10年ものの我が家の洗濯機が、乾燥しているときに、「のこり10分」と表示されたきり、全く反応がなく、そのまま2時間も、ガタガタ苦しそうに乾燥を続けている現象がありまして、なんとかしたいと思いまして、、、
思い切って分解清掃してみることにしました。
もちろん自己責任です・・・・
大きな洗濯機ですが、意外と単純なパーツ構成になっておりまして、かんたんに外れます。
ん?・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おおお、、、。
お食事中のかた、大変申し訳ありません。10年越しのホコリが詰まっておりました。
これでは乾燥しないわけです。
かれこれ1時間ほど、ホームセンターで買ってきた、300円のピッキングツールにて、ゴミを除去しました。
洗面器一杯程度の大量のゴミが詰まっていました。
その後、洗濯機の機嫌もかなり良くなりましたので、一安心です!
なんでもそうですが、車にも車検があるように、このようになる前に、なんでも定期的に検診を受けるのが大事と感じた今日このごろでした、、、。
これからもよろしくお願いいたします!
コンセプトは「どうせ誰も見てない\(^o^)/」
なので、気にせずに新しい記事をどんどん書いていこうと思います。
もしよければお付き合いくださいませ。
本日は手術七件ありました。
白内障手術五件、硝子体単独手術一件、白内障・硝子体同時手術を一件、予定通り行わせていただきました。
手術後の電話でも皆さん痛みもなく元気そうでして、明日の診察が待ち遠しくて仕方ありません😊
緊急事態宣言が本日発令されましたが、欧米のロックダウンと異なり、インフラは止めずに注意喚起を図ると言う趣旨の宣言ですので、今以上に感染に注意して過ごしていきたいと考えております。
スタッフは全員マスクで勤務するのは当然のこととして、
以前から、アルコール、次亜塩素酸、オゾン脱臭機による空間除菌を行っております。
(アルコール手指消毒に関しては受付時にお願いしております)
加えて本日から、受信される方全員に、非接触体温計で検温のご協力をお願い致しております。
注;下記非接触赤外線体温計
当面の間、診療時間や手術の体制に変更はありません。
発熱がある方は、受信や手術の延期をお願いしております。
すみませんが、落ち着くまで何卒よろしくご協力のほどお願いいたします。
—–
強膜内固定の続きです。
水晶体嚢のかけらのようなものが、わずかに開いている瞳孔から見えましたので、これを頼りに基礎としてレンズを載せようか、、、、、一瞬考えましたが、、、、、、、orz
何しろ50年以上前のお怪我で、癒着もひどいと考えられましたので、すっぱり強膜内固定したほうが、のちのち問題が少ないと考えました。
もともと日本人は、手先が器用ではないかと言われているのですが、、、
山根先生という偉い方が、数年前にこの術式を開発されて、昔はレンズ固定だけで、1時間以上はかかったかもしれない手術を、町医者でも十分に手術が可能なくらいに、大幅に短縮することができました。
このような術式を考えつく先生には本当に尊敬の念しかございません。
まずは、瞳孔が中心からずれていて偏位していてはいけませんので、眼科用フックを二本同時に用いて、鈍的に虹彩を剥離します。
このとき、あまり頑張りすぎると、虹彩離断といって、とんでもないことになりますので慎重に行います。
ある程度癒着が取れたら、通常の硝子体切除を行います。必ず硝子体剥離があるか確認した上で、特に手術スペースの下方に注意して、周辺部を可能な限り郭清します。
このとき、残存している水晶体嚢をとりたくなるところなのですが、ここでもあまり頑張りすぎると大出血を起こすことがありますので、慎重に行っています。
眼底は思いの外、キレイでした。 これなら行けるかな? と期待が持てそうな予感がします!
大口径の眼内レンズを通常通り挿入します、このとき、足の位置をあらかじめピンポイントで、合わせておくのがポイントです。
狭い眼内で、あとから色々操作するのはとても大変です。
内部を薄く加工してある、特殊な30Gの肉薄針を使用して、眼内レンズを針の中に収めていきます。
この方は、瞳孔が開かないので、かなり困難を伴います。
無事に両脚が、眼内から出てきまして一安心です!
翌日、瞳孔は正円で中央にあり、眼内操作が多いため、炎症が少し出ておりますが、レンズの固定も良さそうでした。
患者さんは、今までピントが合っていなかったものが、ピントが合って見えると喜んでおられました。
まだまだ精進が必要ですが、地域の患者さんの笑顔をみるのが生きがいです。喜んでいただけるのが嬉しくて、何より疲れがふっとびます!
これからも全力を尽くします。よろしくご指導のほどお願いいたします。
追記:
掲載に当たり、当初より、患者さんから快諾を頂いております。
術後14日目ですが、視力が裸眼で1.0と、裸眼で運転できるほどに回復してきており、患者さんが大変喜んでおられました😊
—–
こんにちは。
寒いのか暑いのかよくわからない天気で、はっきりしない日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
年度末で、残務に追われて深夜まで書類の山と格闘して仕事をしておりまして、気づいたらこんな時間でした(笑)
3月は、多焦点白内障手術の駆け込みがとても多く、31日を持って本年度の手術は全て終わりとなりまして、手術用のファイルも新しく更新と相成りました。
時期に年度の手術成績をまとめてブログでお出ししようと思うのですが、地域の患者さんに愛され、スタッフに愛され、何より家族に愛されて、本当にありがたい限りで感謝の言葉しかございません。
スタッフのみんなは、素晴らしいチームワークを発揮して、自分で考えて行動できるようになってまいりました。
開業してはや1年、手術を本格的に開始して10ヶ月で手術総数は400件を超えておりました。
今週は、50年ほど前に外傷で水晶体脱臼をしていた患者さんで、視力を諦めていた方の、強膜内固定という特殊な白内障手術を行いました。
水晶体が脱臼して、瞳孔が残存している水晶体嚢と癒着してしまい、下方に偏位しております。(下図)
どうするか悩んだのですが、反対眼の白内障が通常通り問題なく終わり、この眼の矯正視力がかなり出ていたので、患者さんと相談して、大口径7mmレンズを眼内に固定することにしました。
次回に続きます
—–
お久しぶりです! 寒いのか暑いのかよくわからない天気が続いていますが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
本日は手術日でして、
白内障手術6件(うち3件が先進医療多焦点白内障)に、
網膜硝子体手術(黄斑前膜)2件に、IOL亜脱臼整復1件を行わせていただきました。
だんだん硝子体手術の紹介が増えてきて参りました。
みんなが手術にもなれてきたこともあり、30分台で白内障+網膜硝子体同時手術ができるようになってきました。
なるべく短い時間で、手術を終えることにより、苦痛を少なくして、経過もよく、ひいては患者さんの笑顔につながると信じて日々頑張っております。
みなさんいつもどおり無事に手術を終了され、術後のいつもの電話でも痛みもなく、お元気な声が聞けましたので、明日の診察が待ち遠しいです。
ところで、新型コロナウイルスが流行しておりますが、夏見台界隈は、トイレットペーパーもティッシュもお店にいけば、山積みにございまして、いまのところ平穏をたもっておりますが、用心しないにこしたことはありません。
私は以前から行っておりましたが、すべての患者さん処置ごとのアルコールによる手指消毒をしており、待合は次亜塩素酸並びにエタノールの消毒液を用いて椅子等を清拭しております。
各部屋に加湿空気清浄機を設置していることはもちろんのこと、
スタッフも毎日検温をしており、手洗いをこまめに行っております。
最近、オゾン脱臭機(富士通製)も導入いたしました。
オゾンは強力な酸化作用をもち、ウイルス、細菌に有効と言われております。(下図)
当院は眼科ですので、咳や発熱のある方はいらっしゃいませんが、受付での手指アルコール消毒だけは皆さんにお願いしております。ご理解いただきますように何卒よろしくお願いいたします。
—–
こんにちは!寒い中みなさまいかがお過ごしでしょうか?
本日は、なんと、、、、、、、、
じゃーん!
大好きな、なつみだい眼科のスタッフのみんなから、バレンタインということで、
用意してくれて、本当に嬉しかったです!\(^o^)/
自分は記念日に無頓着なもので、すっかり今日が何の日か忘れておりましたが、
家族以外の人からバレンタインもらったのは何年ぶりでしょうかねえ(笑)
みんなが仲良く気持ち良い職場でないと、人に優しくできたりできないですので、
当初からめざしている、理想の「なつみだいファミリー」を作り上げることが、
患者さんのためにもなると信じております。
最初は何もない状態から手探りで初めて、いつも支えてくれる妻はもちろんのこと、
患者さんやスタッフのみんな、出入りしていただいている業者さん、その他大勢の
全ての方に感謝いたします。
人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり
—–
お久しぶりです!
今年は温かいせいか、もうスギ花粉が飛んでいるとのことです。
本日も、目がかゆい!! とたくさんの方が来院されました。一般的に、花粉症は症状が出る前から、内服なり点眼をすると、発症の閾値を下げることができる、要は快適に過ごすことができると言われております。
そういった観点から、当院は、抗アレルギーの点眼にとどまらず、内服や、場合により点鼻も処方しております。
ところで、
昨日は白内障手術10件、抗VEGF薬硝子体注射3件 みなさん無事に終わりました。
白内障の多焦点手術の問い合わせが増えてまいりまして、
10人のうち、昨日は3人の方が多焦点白内障(最新の三焦点レンズ)
を使用して手術を行いました。
驚いたのが、近くの視力(新聞など)がみなさん軒並み1.0近くまで出ることで、
最新のレンズの威力は凄まじいとつくづく実感しております。
4月からは、おそらく多焦点レンズ全てが自己負担が数十万円することになりまして、気軽に手術が受けられなくなりそうです。
なるべく多くの方に、メガネ無しで生活をしていただきたいので、希望ある方はお早めにお問い合わせいただければ幸いです。
—–
お久しぶりの更新です。
私は、お正月に疲れが出てのか数年ぶりに風邪をひいてしまい、更新が滞っておりました。
本日の手術は、白内障手術10名(そのうち多焦点白内障の方が3名)
加齢黄斑変性の抗VEGF注射が二名、皆さん無事に終わりました。
術後、みなさん全員にいつもどおり電話させていただきました。
皆さんお元気そうで、明日お会いするのが楽しみです!!
今回は、先月決まった重要なお話をさせていただきたいと思います。
白内障手術で、老眼矯正可能な多焦点白内障手術というものがあるのですが、
*当院ではEDOFという焦点拡張型の二焦点眼内レンズと
最新の三焦点眼内レンズを取り扱っております
今までは「先進医療特約」を使用すれば、レンズ代に関して、ほぼ自己負担なしで手術可能であった多焦点レンズが、、、
4月1日より多焦点眼内レンズを使用する水晶体再建術( 白内障手術 )は先進医療から除外されることが決まり、先日、厚生労働省のホームページで「選定医療」での多焦点眼内レンズの取り扱い資料が公表されました。
選定医療は病院の差額ベッド代のようなものです。
選定医療では患者さんの選択( 希望 )によって発生する健康保険との差額を、病院が徴収するようになります。
よって、生命保険等の先進医療特約に入っている方は、4月から手術代金が大幅に上がることになります。最近多焦点レンズの問い合わせが増えてきており、一人でも多くの患者様に満足いただけるように心がけておりますので、ご興味ある方はなるべく早めにご相談いただけると幸いです。
体重は、、、聞かないでくださませ、、、、、m(_ _)m がんばります、、、
—–
本日は手術日でした。
白内障手術9人(うち一人は先進医療特約を使用した多焦点白内障)
並びに、糖尿病網膜症の硝子体手術1人の合計10人の方々を手術させて
いただきました。
糖尿病の方は、網膜に硝子体がべったりついていることが多く、
PVD(後部硝子体剥離)を必ず起こさないとなりません。(下図)
硝子体があると再度硝子体出血の原因となるので、可能な限り郭清するのですが、
やや難しい手術でしたが、丁寧に少しずつ 少しずつ処理をして、
視神経乳頭についている増殖膜と硝子体を分離して郭清することができました。
術後の電話で皆さん元気そうでしたので、明日の診察が楽しみでしかたありません。
硝子体手術の患者さんのご紹介が増えてまいりました。地域のため、開業医でできること
はすべてしてさしあげたいと思いながら、妻を始め、素敵なスタッフと患者さんに感謝しながら日々精進しているところです。
ところで体重は77kgとヤバいですorz
ついに妻が低糖質メニューの本を買ってきて、明日からとりささみと豆腐のみの生活と
なりそうです、、、、
—–
本日は手術日でした。
発熱で一人いらっしゃれなかった方もいましたが、白内障5件、白内障+硝子体手術1件を
無事に終えることができました。
手術開始から、半年ほど経ちまして、スタッフの皆さんの動きも機敏で、
お陰でとっても穏やかに、さらさらと手術をすすめることができました。
患者さんみなさん術後の電話で元気そうで安心いたしました。
本日は、70代後半の女性で、数日前から左眼が痛く、霞むといった方がいらっしゃいました。
右眼
左眼
左右とも前房(眼の大きさ)が狭く、左眼は中等度散瞳し、結膜毛様充血もみられ、
相対的瞳孔ブロックがおきていると判断いたしました。
眼圧を測ると、左は30mmHg以上で急性緑内障発作の状態でした。
眼の構造は、台所の流しによく似ておりまして、水が出てくるところと
排水されるところがございます。(下図)
急性緑内障発作とは、加齢などにより白内障が進行したり、チン小帯が伸びて
水晶体の前方移動などにより、排水口に栓がされてしまい、急激に眼痛と
視力低下が起こる状態です。
ただ、台所の流しと、眼が大きく違うところは、眼に関しては、閉鎖空間ですので
万が一、排水口が詰まった場合、水の逃げ場がなく、眼の圧力がとんでもなく
上がってしまうことです。
故に、直ちに下図のようにレーザーでバイパスを作りました。
眼圧も正常値に下がりました。
急性緑内障発作は、放置すると失明につながる病気ですので、
頭痛や吐き気などある方は、直ちに眼科医に相談いただけると幸いです。
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そういえばダイエットすると言っておりました、以前のお話です。
11月に、毎年以前の職場のみんなと出ていたハーフマラソンにエントリーしたのはいいものの、色々多忙が重なり、体重が過去最高に重くなっているという、緊急事態が発生しております、、。
糖質制限、、糖質制限、、、運動、、、。
このままトレーニングせずにランニングに出ると、心停止しかねないレベルですので、
ちょっとずつ運動しようと思います。
本日の体重 77kg(+3kg)
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ところで、本日火曜午後は手術日でした。
千葉県はこの度の台風の影響で、至ることろでライフラインが寸断されており、駅に入るのにドラクエの発売日みたいな行列ができていたり、未だに停電もあり、かつ携帯電話も基地局の途絶が広範囲に発生しているような悲惨な中で、手術が無事に行えるか心配いたしました。
当院も、一部雨が吹き込んだりと、朝から丁寧に清掃をしていただいたスタッフの方や、一部の方はなんと駅間10km以上も徒歩で歩いてまで出勤してくださり、本当に涙が出る思いでした。
そのような愛するスタッフみんなと患者さんのおかげで、無事に手術をいつもどおり安全に行うことができました。
本日は白内障手術のみ9件行わせていただいて、みなさん無事に終えられました。
毎回そうなのですが、術後電話で患者さんの元気な声を聞けるのがとっても楽しみですが、電話口でのみなさんは痛みもなく元気そうで、明日の診察が楽しみです。
本日多焦点レンズの方が2人いらっしゃいました。
当院は9月より先進医療特約が適応となる施設の計画を進めております。
眼内レンズも質の時代ですので、今後多焦点眼内レンズについてのページを更新させて頂く
予定です。
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だいぶ遅くなりましたが前回のつづきです。
当院では目の違和感を訴える患者さんに対して、涙液層を調べる検査を行っております。
これをBUT検査といいます。
すると、上記のような画像でした。よく見ると、フルオレセインという、涙に取り込まれる色素が
ところどころ蒸発している(まだらに黒く抜けているところです)様子が見て取れます。
涙は「水分」と「ムチン」という物質によって作られており、双方バランスの良い涙が質のよい涙といわれています。
ムチンは、水分を目の表面にとどまらせる働きを担っており、涙をくっつける大切な成分です。
この患者さんは、水分は出ていますが、ムチンが足りないので涙の質が低下しているので、ヒアルロン酸をつけると、栄養豊富な自前の涙液を洗い流してしまい、よけい悪化させてしまうことがあります。
この患者さんは、ヒアレイン点眼を中止いたしまして、ムチンを増加させるジクアス点眼にきりかえたところ、下図のように症状がよくなりました。
この検査がおっくうで、実施しない先生も多くいらっしゃいますが、当院ではとても大事な検査と考えて必ず実施して、画面で患者さんと一緒に確認させていただいておりますので
お困りの際は是非一度診察にいらしていただけると幸いです。
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なつみだい眼科の院長の兒玉です
患者さんの話を聞いて、理想の診療をしようと開業させていただきました。
患者さんやスタッフの皆さんに眼科についてもっと知ってもらい、楽しく知識を持ってもらうためにどうしようかと思案しておりまして、、、
一度勉強会をしようと計画したのですが、なかなか時間が取れず、それならブログにいろいろ書いて見てもらおうという企画です。
それで、ただ単に教科書に書いてあることをだらだらコピペしても面白くありませんので、実際の患者さんの訴えをもとに、いろいろ考えていただければ嬉しいです。
ケース1
70代の患者さん(女性)で、眼が疲れて仕方がなく、いつもの眼科でヒアルロン酸点眼と、白内障予防のカリーユニ点眼をしていたが、
その目薬をさすと更に涙が出てきて止まらない上に、眼がごろごろしてくるとのこと。
先生に話すと、年寄りには涙が出てくることはよくあるなので、、、といつも言われており、そういうものだと思っておられてたとのことです。
診察したところ、視力は問題なく、軽い白内障を合併されているほかは、眼底には特に問題ありませんでした。
何を考えるでしょうか?
ところで、本日の体重は74kgでした。あまり変化ないですが、コツコツがんばります・・・
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こんにちは。なつみだい眼科の院長の兒玉です。
開業してはや三ヶ月経ちました。
前の病院では目が回るほどの忙しさで、患者さんとなかなかゆっくりお話できることがありませんでしたが、患者さん・スタッフのみなさんに恵まれて、いまは楽しく、ゆっくりお話を聞くことができております。
三ヶ月ですが、既に何度か受診していただいている方、白内障はもとより、硝子体手術・眼瞼下垂などの手術をされた方もいらっしゃいます。
火曜日午後が手術日ですが、一日8人前後の手術を行わせていただいております。
当院に受診して頂いた方すべてに満足してもらえるよう頑張りたいと思います。
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学生時代を過ごした、船橋という素敵な街で眼科を開院させていただいて、早いもので3ヶ月がたちました。
たくさんの患者さんに来院いただき、外来に手術に、毎日色々勉強させていただき、一人でも多くの患者さんを幸せにできるように
人間として成長させていただいております。
本当にありがたいことです😊
ブログを始めるにあたりまして
おそらく、誰もこのブログ見てないでしょうですので、眼科的なことも分かりやすく、そのほか日頃気になること、徒然なるままに
書いてみようとおもいます。
とりあえず、、、今一番気になっていること・・・
最近は体重が順調に増えている\(^o^)/ のが悩みです。これではまったくもって、患者様に説明できないです、、、。
とのことで、体重を公開して、実際痩せることができるのか頑張ってみます。
体重管理ができないと、高血圧や耐糖能異常など、眼科的には糖尿病網膜症や眼底出血など、恐ろしい病気を引き起こす原因となりますので、健康に楽しく過ごすには喫緊の課題です。
体重管理の基本は、糖質制限です。頭ではわかっているのですが、、、
要は白米、ラーメン、うどん、そばなどを抜きまして、青魚やとりささみや、豆腐などに代表される、タンパク質がとれる、おかずメインにすればいいのですが。
本日の体重 76kg
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